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2023年バックナンバー

雑記帳

フィンランドNATO加盟 トルコ可決

 トルコ議会は、令和5年3月30日、フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟申請のうち、フィンランド加盟議定書を承認する法案を可決しました。
 NATO全30加盟国の中で最後の批准となり、フィンランドの加盟が決まりました。

 NATO加盟のためには、加盟国である全30か国の承認が必要で、トルコが最後の承認となりました。これでフィンランドの加盟が決定し、今後、事務手続きを経て、31か国目として正式加盟することになります。
 NATOは集団安全保障のシステムであり、加盟国は第三国(組織)による攻撃から互いに防衛することに合意していますから、全加盟国一致は、ある意味当然でしょう。

 トルコは拒否権を掲げていましたが、フィンランドのみ容認し、テロ対策が不十分だとしてスウェーデンを先送りとしました。
 スウェーデンが、トルコがテロ組織とみなすクルド労働者党(PKK)や関連組織をかくまっていると非難しています。また、令和5年1月21日、スウェーデンの首都ストックホルムでイスラム教の聖典コーランが燃やされたことに激しく反発しています。

 スウェーデンは、それなりに強国ですし、なんといっても、そもそもロシアと地続きではなく、フィンランドさえ加盟すれば、かなり安全にはなります。
 ロシアがウクライナ南部のクリミアを一方的に併合したことなど、スウェーデンを取り巻く環境が大きく変わったことを受けて国防費を増額するほか、徴兵制も復活させています。


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