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2023年バックナンバー

雑記帳

最寄りの銀行

 例えば、仮差押えなどのために、ある人の銀行預金を調べようと思います。
 普通の人は、どこに銀行預金口座をもっているでしょうか。

 まず、ゆうちょ銀行だけは、口座を開いた郵便局を特定する必要はありません。各貯金事務センターで十分です。ただ、貯金事務センターは全国に複数ありますから、東京で開いた口座を、ゆうちょ銀行大阪貯金事務センターで紹介しても無駄です。
 しかし、銀行・信用金庫・信用組合・農協などは、金融機関名だけを特定しても仮差押えはできません。口座のある支店(本店営業部なども含む)を特定しなければならないのです。

 土地建物やマンションに抵当権がついている銀行・支店などに口座はあるでしょうが、ローン債務があるので、相殺で差押えは奏功しません。

 通常、預金口座のある銀行は、自宅付近、自宅から最寄り駅の途中、勤務先付近、通勤途中のターミナル駅から勤務先の途中といわれます。

 私を例にとってみます。
 自宅付近、自宅から最寄り駅の途中の金融機関は、但馬銀行甲陽園支店、尼崎信用金庫上ケ原支店新甲陽出張所くらいです。
 私が現在の自宅で生まれ育っていれば、但馬銀行甲陽園支店、尼崎信用金庫上ケ原支店新甲陽出張所、そこらあたりが「狙い目」です。

 勤務先付近、通勤途中のターミナル駅から勤務先の途中を例に取ってみましょう。
 勤務先とその近辺をみると、東京三菱UFJ銀行大阪営業部、三井住友銀行大阪本店営業部が付近にあります。合併や東京に一極集中する前は、本社だった銀行ですね。
 市役所が近いですから、大阪のビジネス街ど真ん中です。

 あと、ターミナル駅から勤務先の途中をみると、阪急梅田駅→徒歩にて事務所という通勤ルートで、阪急梅田駅から事務所までの徒歩ルートにある支店に口座がある可能性があるということになります。

 ということで、私個人に対し仮差押えしようとするときは、以上の金融機関が「狙い目」ということになります。
 しらみつぶしにあたっていけば、通常、預金口座はあります。
 ただ、私の場合は、上記のうちに、預金口座があるのは「0」です。

 これは、私が10回以上も引っ越ししていること、勤務先も転勤などの関係で、8ヶ所もかわっているという、私自身の特殊性によるものです。
 当時の住所、当時の勤務先付近の預金口座を、ものもちよく、そのまま使い続けています。預金の預入れ、引出しはカードでできます。そのとき、クレジットカードや公共料金や税金関係の口座引落としに利用していたりすると、変更しようにも手続きが面倒ですから。
 もちろん、私が例外中の例外で、通常の人の場合は、これらでほとんど網羅されます。
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