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2023年バックナンバー

雑記帳

アメリカ 韓国の電池素材に関税 中国製中間財を迂回輸出

 アメリカ商務省は、令和5年3月22日に、韓国のアルミ箔メーカー6社とタイメーカー3社に反ダンピング関税と相殺関税を適用する仮決定を下したと告示しました。
 アメリカ商務省は、令和4年7月以降、韓国から輸入されたアルミ箔の量に応じて、反ダンピング・相殺関税に備えた現金の預け入れも命じました。

 韓国企業が中国製アルミ箔を迂回輸出したことが理由です。
 アルミ箔は電池の正極材として使われる素材で、アメリカが「脱中国サプライチェーン」構築を迫る中、今回の措置は中国製の中間財を輸入後、それを加工して米国に輸出する方式で制裁を避けようとする韓国の産業界に警告を発したと受け止められている。

 今回の制裁は、中国製中間財を韓国で単純加工して米国に迂回輸出する場合、不利益を与えるというメッセージであり、韓国電池業界は確実な脱中国サプライチェーンを構築しなければならない負担を負うことになりました。
 アメリカ米商務省は平成30年、中国製アルミ箔に反ダンピング・相殺関税を課し、中国製品の輸入は減ったのですが、一方で韓国製アルミ箔の輸入が増えました。

 アメリカは、同じ期間に中国製品の韓国への輸出が増えたとし、令和4年7月に調査に着手していました。
 韓国のアルミ箔メーカーは、中国以外からアルミ箔を輸入することも検討するそうです。

 露骨な脱法行為でしたね。
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