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2023年バックナンバー

雑記帳

夏の旅行に大打撃、ヨーロッパ発着の航空運賃は最大50%高騰

 ヨーロッパの話です。

 ヨーロッパ最大のLCCの1つである「Ryanair」(ライアンエアー。アイルランド)は、航空運賃が15%高くなると述べていて、旅行予約サイト「Kayak」(カヤック)はヨーロッパとオーストラリアの都市を結ぶ夏の休暇シーズンのフライト価格が50%上昇していると報告しています。

 運賃高騰の理由としては、航空会社の提供座席数が新型コロナウイルス感染症のパンデミック前に比べて少ないこと、多くの人が旅行を考えていることが挙げられます。

 コロナによるロックダウン、あるいは、昨年のストライキやキャンセルで取れなかった休暇を取り返そうと、人々は今夏、長期旅行を計画していて、この傾向は「リベンジ旅行」と呼ばれています。

 運航を停止した航空会社もあれば、予定していた運航便数の増加を撤回した航空会社もあります。また、フル稼働に戻れない航空会社ど、いずれも提供座席数はコロナ前の50%もあり、こうした状況も航空運賃の高騰に拍車をかけています。

 令和5年6月から9月末までの間のオーストラリアとヨーロッパの都市を結ぶフライトの状況はさらに深刻で、エコノミークラスでの往復で2571ドル(約34万円)だそうです。
 英紙ガーディアンは、この価格は昨年の同時期に比べて46%高く、パンデミック以前と比較すると63%も高いと報じています。

 観光の専門家は、航空運賃が高くなっていることに驚いていない。航空会社は新型コロナ流行時に運航を停止し、収益を上げることができなかったため、わずかな手元資金を使い果たし、いま、失われた2年間の収益を考慮して運賃を請求しているとしています。

 さらに、多くの航空会社が、かつては、エコノミークラスの安い運賃を賄うビジネスクラスの座席をたくさん販売していたという要因もあるようです。
 ビジネスクラス1席の運賃はエコノミークラス6~8席分に相当します。
 しかし、ビジネスクラスの需要はパンデミック以降、まだ回復していないため、航空会社はエコノミークラス運賃を上げなければペイしないそうです。

 さらに、旅行先のインフレなどから夏休みの計画を全面的に見直さざるを得ない人もいるようです。

 日本も航空運賃が上がっていることは間違いないですね。
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