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2023年バックナンバー

雑記帳

ネット通販の落とし穴「¥」=「円」じゃない

 「Calli-Calli」という通販サイトで、「¥」で値段が表記されている商品を購入すると、日本円ではなく、中国人民元で決済されるとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。

 国民生活センターが注意を呼びかけているのは、通販サイト「Calli-Calli」で取り扱われている商品です。
 この通販サイトでは「¥」で商品価格が表示されていますが、実際に商品を購入したところ、日本円ではなく、中国人民元で決済され、約20倍の値段を支払うことになったという相談が、令和5年1月上旬から100件ほど寄せられているということです。

 「¥」の通貨記号は、日本円だけで用いられているのではありません。
 日本の「円」(YEN)を表す通貨記号であるとともに、中国の通貨「元」は、英語で「YUAN」ですから、「元」(YUAN)を表す通貨記号でもあります。
 1元は約20円ですから、20倍の請求が来ます。

 英語のサイトならともかく、日本語のサイトで「筆記用具ガイドブック」と記載されていますから、「¥」は「日本円」を示していると思うのは当然です。
 サイトの「サポート」画面に、中華人民元であるとの表記をしているそうです。誰も見ませんよね。
 もちろん確信犯でしょう。

 国民生活センターは「著しく消費者が誤認するおそれのある不適切なサイトだと認識している」として、消費者に対し「¥」表示が日本円なのか、中国人民元なのか、通販サイトを隅々まで確認して欲しいと呼びかけています。
 さすがに、当該サイトは閉鎖されています。
 もっとも、同じ人が、サイトを変えて、同じ手口を使うもしれません。
 他の通販サイトでは、同様の被害はいまのところ確認されていないということです。

 「円」ではなく「¥」表示の通販サイトには気をつけた方がいいですね。


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