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2023年バックナンバー

雑記帳

香港が日本が福島原発処理水の海洋排出すれば10都県産水産物を即時輸入禁止に

 香港特別行政区政府は、令和5年7月12日に報道発表を行い、日本が処理水の海洋排出を開始した場合、即時に日本の10都県(東京、福島、千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉)を原産地とする水産物の輸入禁止を計画していることを明らかにしました。
 香港における食の安全と公衆の健康を確保ことを目的とした予防原則に基づく措置と説明しています。

 もう、香港は、独裁国家の一部となってしまいましたから、日本のすることには何でも反対ということでしょう。
 栃木、茨城、群馬、長野、埼玉は海無し県ですが、何か水産物を輸出しているのでしょうか。

 令和3年の日本の農林水産物の輸出は、水産物輸出額は3015億円で、香港22.1%、中国19.6%、アメリカ14.0%で過半数を占めています。
 人口が730万人の香港と14億人の中国とを比べた場合、1人当たりの単価では、香港=は万8575円、中国は199円と大きな差が出ます。
 多くの飲食関係の日系企業が香港に多く進出する理由がここにあります。

 中国は、フィリピンとの関係が悪くなると、バナナを実質禁輸にしたり(通関手続きを遅くして腐らせる)、台湾からのパイナップルを禁輸したりする国です。
 これらの国の経済規模からして、痛手でしょうね。
 日本は、おかげで、台湾からのパイナップルを安く輸入できました。

 日本の経済規模からして、10都県産の水産物の輸入がされなくなったからといって、大したことはありません。
 日本の令和3年の輸出額は4942億2500万ドルで、96兆9000億円ですから、水産物輸出額は3015億円は0.3%にすぎません。

 また、日本は、自国の海産物も、香港や中国のバイヤーに「買い負け」しているといわれます。
 香港や中国のバイヤーの提示する値段が高いので、日本の仲介業者は買えないことがあるそうです。
 逆に、日本人が、日本の質のいい海産物を食べられるということになります。
 また、香港から、日本食を求めて、富裕層の旅行客が来るかも知れません。
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