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2023年バックナンバー

雑記帳

大人のADHD

 ADHD(注意欠陥多動性障害)は子供の病気と思われてきました。

 しかし、研究が進むにつれて、成人後も発達障害で苦しんでいる人が少なくないことが分かってきました。大人の場合、どのような症状があるとADHDが疑われるのでしょうか。

 いわゆる大人の発達障害のうちのADHDは、不注意・多動性・衝動性を主とする障害です。

 日常用語でいえば、注意不足、そわそわして落ち着きがなく、キレやすいというもので、その結果、仕事や学業の継続、成果達成なども含めて社会生活に支障をきたします。

 詳細な原因はまだ解明されていません。

 症状はおおむね7歳くらいまでに出現し、学童期の有病率は3~7%で男性に多いとされています。かつては成人期になると、症状が落ち着き目立たなくなる(寛解)とも言われていましたが、現在では半数以上が成人期になってからも症状が続くということが分かってきました。

(1)重要なことを後回しにしてしまう。
(2)計画したことが最後まで実行できない。
(3)単純なルーティンワークにどうしてもなじめない。
(4)夜に熟睡できない。
(5)コーヒーにうまく砂糖が入れられない。
(6)はさみがうまく使えない。
(7)新しい機械の使い方を教わってもうまく作動させられない。
(8)自動車の運転中にやたらとクラクションを鳴らす、頻繁に車体をこすってしまう。
(9)運転中に車間距離がつかめない。
(10)スリッパをうまく脱ぐことができない。
(11)電気をつけっぱなしにしがちである。
(12)鍵をかけ忘れる。
(13)メールを書こうとしても文章がまとまらず何度も読み返す、送信相手を間違える。
(14)ネガティブシンキング(悲観的)になりがちである。
(15)自分を抑えることができない。

 依頼者のうち、いい大人になって、いつまでこんなことをしているのかと不愉快になることがあるのですが、ADHD(注意欠陥多動性障害)という場合もあるようです。
 性格の問題ではなく、病気なんですね。

 ちなみに、私は「(11)電気をつけっぱなしにしがちである」という癖があります。
 ただ、現在は大丈夫でも、将来予測できる症状がありそうです。
 加齢による認知症などですね。
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