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2023年バックナンバー

雑記帳

外貨建て保険急増

 アメリカドルなどで運用する「外貨建て一時払い保険」の販売額が、再び増えているようです。
 金融庁によりますと、銀行による外貨建て保険の販売額は令和3年度下半期の0.7兆円から令和4年度上半期に1.2兆円に急増したそうです。
 アメリカドルやユーロの金利が上がり、銀行など金融機関が販売に力を入れているもようです。

 外貨建て一時払い保険は、顧客が一括で払った保険料を金利の高い国の通貨に換えて運用します。
 アメリカドル建ての保険は米国債で運用することが多く、米金利上昇に伴い、契約者に約束した利回り(予定利率)が4%台の商品もあるそうです。
 保障の部分はわずかですが、1%程度の円建て保険に比べて高利回りなのがメリットとなります。

 ただ、為替の変動で元本割れするおそれもあります。
 リスクについて契約者の理解を得た上で販売しているか、金融庁は監視の目を強めています。

 私も、令和4年8月に「外貨建て一時払い保険」を契約しました。
 金額はいえませんが、もともと、私の事務所のあるビルに池田泉州銀行堂島支店があり、その当時からドル建ての預金口座をもっていたのですが、店舗統合で、大阪市北区茶屋町という最寄り駅が地下鉄御堂筋線中津駅というとんでもないところに移転してしまい、ドル建ての預金口座の手続きが困難になったからです。

 結局、池田泉州銀行のすすめで、ある日系生命保険会社の10年満期の「外貨建て一時払い保険」を購入しました。
 パンフレットを読んで決めました。私も、割と単純です。

 手続きの面倒なこと面倒なこと。
 大阪市北区茶屋町に移った支店で、商品説明から購入まで、1時間ほど説明と契約に時間がかかりました。
 やはり金融庁から指導されているのでしょう。
 タブレットの質問の答えに書き込んだりマークをしていきます。契約成立と同時に、質問と回答が印刷されたものが渡されます。

 まず、年齢からです。私の歳でも、質問が詳しくなるようです。
 次に、収入や財産を聞かれ、「外貨建て一時払い保険」のリスクをとれるかの質問があります。余剰資金運用でないと困るのですね。根拠となる資料の提示は必要なく、回答のみで終了です。
 為替変動についての説明があります。私の場合、ドル預金からドル保険なので、為替リスクは理解していますが、円高とは何か、円安とは何かから、懇切丁寧に説明があります。今は円が安いからいいが、円高になったら損をするということを詳しく説明をします。ドル預金からドル保険なので省略可能かと思いますが、やはり、すべての質問と回答を記録に残さなければなりません。
 「外貨建て一時払い保険」は中途解約すると元本割れします。私の購入した保険は、2年経過しないと元本割れしますが、これでもか、これでもかと説明をしてきます。
 その他いろいろ質問があり、すべてに回答しました。
 最後に、クーリングオフの説明があって終わりです。
 あとで、これだけのことを、皆に質問して回答をもらっているのか担当者に聞いたのですが、私の理解が早いので(というか、仕事柄、私の方が担当者より詳しい部分が結構ありました)、平均の半分以下の時間ですみました、ありがとうございましたとのことでした。

 私の場合、生命保険は、すべて掛捨ての保険にしていますから、高齢になると、普通の掛捨ての死亡保険に入れません。
 生命保険金も相続税の課税対象になります。
 私が死んだ後のことは知ったことではありませんが、相続税の生命保険控除を考えると、生命保険0は賢くありません。

 残念ながら、私の契約は、約1年以上前のことですから、4%もの利率はありません。


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