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2023年バックナンバー

雑記帳

家計の金融資産が過去最高 日本銀行、国債保有53.24%

 日本銀行が、令和5年9月20日に発表した令和5年2023年4月期~6月期の資金循環統計(速報)によりますと、家計の金融資産の残高は令和5年6月末時点で2115兆円となり、過去最大を更新したそうです。
 また、日本銀行が保有する国債(短期を除く)の時価ベースでの発行残高に占める割合は53.24%でした。3令和5年月末から0.10ポイント低下しています。

 家計の金融資産は前年比92兆円増の2115兆円と過去最高を更新しました。
 増加の主因は株価が順調に上昇したためで、株式等が前年比55兆円増、投資信託前年比14兆円増となりました。さらに、現預金は前年比15兆円増の1117兆円と過去最高を更新しました。

 金融資産の順調な増加は、コロナ禍で抑制されてきた旅行、外食、レジャーなどを中心に個人消費の増加につながると期待されます。
 しかし、食料、エネルギー、家電製品などを中心にインフレが生活の負担を増加させていて、賃金が思ったほどあがらないなど、家計が将来への備えからさらに支出を抑制すれば、現預金が使われないまま積み上がることになりかねません。


 次に、国債発行残高は1090兆2785億円で、うち日本銀行の保有分が580兆4902億円に上りました。
 長期金利を抑制するために、日本銀行が国債を大量に購入していることが影響しました。

 令和4年度の当期剰余金は前年度比7629億円増加の2兆875億円と、1998年度の新日本銀行法施行以来最高額となりました。
 日銀が購入しているETFの運用益や、国債利息収入が増加したことなどが背景です。また、保有外貨の円換算額増加が270億円の増益要因となりました。

 当期剰余金から、法定準備金積立と配当金を除いた部分が、国庫納付金となり、政府の歳入となります。
 この国庫納付金は1兆9831億円と4年連続で1兆円を超え、過去最高となりました。

 予算の中に国債費を入れて、さも大きく見せているのですが、何のことはない、その約半分が国庫納付金となって政府に戻ってきています。


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