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2023年バックナンバー

雑記帳

海外旅行保険

 「コロナ明け」ムードの高まりにより、海外旅行客が大幅に増加するとみられています。
 しかし、コロナウイルス自体が終息したわけではありません。
 また、海外へ行けば思わぬトラブルに遭うリスクがあります。

 「海外旅行保険」に入ることは必須でしょう。

(絶対必要な補償)
1 治療保険
2 救援費用
3 責任賠償責任
(加入がどちらでもいい保険)
1 死亡・後遺障害
2 携行品損害(盗難等)
3 航空機遅延費用

 まず、治療保険と救援費用です。
 これらは、病気・怪我などで病院等にかかった場合の治療費、家族等が現地に駆け付ける場合の渡航費用等をカバーするものです。
 あらかじめ設定した限度額(保険金額)の範囲内で、実費が支払われます。
 保険金額は、できれば2000万円以上をおすすめします。
 理由は、海外では日本の健康保険は適応外なので、数百万円、数千万円の治療費を自己負担しなければならなくなることがあるからです。
 盲腸で手術を受けるとホノルルで200万円もバンコクでさえ50万円はこえてしまいます。
 また、保険に入っておらず、限度額が多額のゴールドカード複数枚やプラチナカードに加入していなければ、診察を拒否されることがあります。
 日本には「海外療養費制度」の制度があり、「外国で日本で同じ治療を受けた場合にかかる治療費」の相当額と「健康保険適応の場合の自己負担額」との差額を、帰国後に補てんしてもらえますが、診察や手術を拒否されたら終わりです。

 私のいとこの子が、ベトナム駐在中に交通事故に遭い、ベトナムの病院では、足が切断される可能性があるとして、シンガポールまでヘリで送ってもらって、シンガポールの病院で治療を受け、片足失わずにすんだという話を聞いています。

 また、配偶者や子に来てもらい、外国の病院の不十分な看護を受けることも必要になる場合もありますから、救援費用の保険にも入っていきましょう。

 次に「責任賠償」の補償です。
 過失によって人を死傷させてしまったり、物を損壊してしまったりした場合に、支払わなければならない損害賠償金額等の費用をカバーしてくれます。
 1億円としておければいいでしょう。普通の旅行なら、何十円の世界です。

 「死亡・後遺障害」の補償の必要性は少ないでしょう。
 本人が死亡保険に入っているでしょうし、カード付帯の保険でカバーされます。

 「|携行品損害」の補償も必要姓は少ないでしょう。
 渡航先で所持品が盗難に遭ったり紛失したり壊されたりした場合に、その価格ないしは修理代金額を保険金額の範囲内でカバーしてもらえるものです。
 高価な時計やアクセサリー、パソコン、スマートフォン、カメラ等です。
 現金は補償されません。
「再調達価格(新価)」なのか「時価」なのかを確認することです。「再調達価格(新価)」を選ぶことをおすすめします。

 「航空機遅延費用」の補償も必要姓は少ないでしょう。
 「航空機遅延費用」の補償は、悪天候やトラブル等のアクシデントが原因となって航空機が遅延した場合にかかる費用をカバーするものです。
  典型的なのは、延泊しなければならなくなった場合のホテル代です。
  付けたければ付ければよいでしょう。

 「クレジットカードの海外旅行保険」の注意点について説明します。
 クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」があります。
 「自動付帯」は、そのクレジットカードを持っているだけで、海外旅行保険に入っていることになり、その補償を受けられるものです。
 「利用付帯」の場合、その海外旅行に関する何らかの費用をカードで支払わなければ、補償してもらえません。たとえば、航空券代、パックツアーの費用、空港へ行くまでの交通費等です。
 関空に行く南海電車などでは、ビザタッチを使うだけでOKです。
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