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2023年バックナンバー

雑記帳

回文

 大阪弁護士会会館に、スローガンを記載した高いのぼりが立っていました。

 今は違っていますが「ないな、可視化しかないな」というスローガンでした。

 弁護士会は、刑事事件と少年事件の取調べの可視化(捜査時の記録をとっておくこと)を求めた運動をしていましたが、刑事訴訟法301条の2として成立しています。

 「ないな、可視化しかないな」は回文です。

 「回文」(palindrome)は、「上から読んでも」「下から読んでも」同じ発音になる言葉です。

 「竹やぶ焼けた」「ダンスがすんだ」というのが典型的な例ですね。

 「たしかに貸した」「だんながなんだ」「今朝の酒」「仇が来たか」なども回文です。

 「竹藪」さんという姓を見ると、男の子に「やけた」という名前を付けたらと勧めたくなります。もっとも、最後の「た」は「太」でいいですが、「やけ」が問題で、まともな名前になりそうにありません。

 なお、日本語は回文がつくりやすい言語だそうです。

 ちなみに、英語では「Madam, I'm Adam.」「No lemon no melon」「Borrow or rob?」「Kodak ad? OK」など、固有名詞が出たりして、かなり苦しくなっていきます。
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