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2023年バックナンバー

雑記帳

三角関数

 「高校教育でサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」と言う疑問を呈する人がいます。
 社会に出て、三角関数を使うことは、あまりないと思います。
 法律家も、三角関数を自ら使うということは多くないと思います。
 交通事故関係の鑑定書に記載されているのを見ることがあるだけという人が大多数でしょう。
 私も、大多数の人と同じです。

 学校で習った数学は、社会に出て役立っているでしょうか。
 幾何で「三角形の2辺の和は他の1辺より長い」という定理があります。
 幾何が、実生活で役に立つのは「寄り道をするのと、まっすぐ帰るのではどちらが早いか」くらいで、「寄り道せずに、まっすぐ帰った方が早い」ということがわかりますが、ただ「そんなことなら犬でも知っている」という「つっこみ」が入ります。

 法律家で、関数電卓やスマートフォンのモードを切り替えて、「sin」「cos」「tan」「π」「!」「ln」「log」「e」「^」「√」の関数を使う人は多くないと思います。

 ただ、交通事故の事件を扱う際、微分・積分の知識は必要ですね。
 初速度、加速度、速度、移動距離などは、いちいち鑑定書を書いてもらうわけにはいきません。自分で、準備書面を書かないわけにはいきません。
 そのとき、一から勉強しなおすというのも、非効率的なことです。
 あと、集合や確率の知識が、結構必要となることがあります。

 私自身は、高等学校までは、数学、物理、(無機)化学が得意でしたが、とっくに、さび付いています。
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