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2023年バックナンバー

雑記帳

doghouse approach

 韓国は、平成29年10月31日、中国との間で「関係改善していく」という合意文を発表しました。
 中韓の交流や協力を進めることが両国の利益になる、あらゆる分野の交流・協力を出来る限り早く通常の発展軌道に戻すというだけの条件です。
 韓国のカン・ギョンフン外務大臣は「3不(3NO)」を約束しました。
1 THAAD追加配備計画はない
2 韓国は米国のミサイル防御システム(MD)に編入しない
3 日米間同盟は、軍事同盟にはならない

1については、在韓米軍のTHAADは韓国の南部だけをカバーしています。
 首都・ソウルをより確実に守るには、北部をカバーするTHAADの追加配備が必要です。
 そうでないとソウルを守れません。
2については、韓国は偵察衛星を持ちません。
 アメリカの情報と防衛システムの相互運用なくしては、北のミサイルから自分を守れなませんい。「MD参加」は必須です。それを放棄しては問題になりません。
3については、日本の方からお断りですね。
 米韓軍事演習も減ってきています。
 韓国は、自分の国が、主戦場になるということを自覚しているのかどうか疑問です。
 完全な主権放棄の約束ですね。
 韓国が、国際約束を守らない国であることは周知のことですが、中国は甘やかさず、倍返しするでしょう。

 エコノミスト誌は、相手の行動が気に入らなければ、先にいじめてから少しよくしてやるといった犬のしつけのようなアプローチ(doghouse approach)に韓国が屈服したと指摘し、韓国政府はTHAAD合意で韓国が中国に主権を譲歩したとの批判を受け入れていないが、「中国が銃を一発も撃たずに勝った」というのが国際社会の評価です。
 中国が主人、韓国が犬に見立てられています。
 日本も、韓国との外交交渉について、中国を少し見習うのが賢明かも知れません。
 つまり、中国をまねて、相手の行動が気に入らなければ、先にいじめてから少しよくしてやるといった犬のしつけのようなアプローチ(doghouse approach)をとることです
 中国が韓国の宗主国であったのは1300年以上(西暦650年に新羅が唐の年号(永徽)を用いています。日清戦争の結果、李氏朝鮮が清の属国から解放されたのは西暦1895年)、日本が韓国の宗主国であったのは(厳密には合邦)、たったの40年にすぎません。
 ただ、中国も日本も、過去に、韓国の宗主国であったことにかわりはありません。
 それができないのが日本人のいいところであり、悪いところでもあるんですよね。

 ちなみに、現在の尹大統領は、国家間の合意ではないと拒否しています。
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