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2023年バックナンバー

雑記帳

年金のマクロ経済スライド

 年金のマクロスライドとは何でしょう。
 公的年金は原則、前年の物価に連動して増減します。
 しかし、平成16年の制度改革で、年金財政が安定するまでその原則を凍結し、年金の伸び率を、物価の伸びから少子高齢化による財政悪化分を差し引いた数値とする仕組みが導入されています。
 この制度はマクロ経済スライドと呼ばれ、平成19年度から実施されています。
 しかし、物価低迷時には発動できない仕組みで、少し前のデフレ傾向の下で、平成27年、令和元年、令和2年、令和5年の4回しか適用されていません。

マクロ経済スライドとは、労働力人口の減少率と平均余命の伸び率の合計分(現在は「0.9%」)、年金額を抑制する仕組みです。
 端的にいえば、これから少子高齢化であるから、年金受給額を減らしていこうというものです。
1 物価スライド率が0.9%より高いとき。
  物価スライド率から0.9%を控除したパーセント増加
2 物価スライド率が0~0.9%のとき
  変わらず
3 物価スライド率が0%より低いとき。
  物価スライド率分減少

 ただ、年金受給者の顔色をうかがって、物価スライド率が0%より低いとき、物価スライド率分減少させず、過払いを続けたことは、ご承知のとおりです。
 いずれにせよ、インフレになって、例えば物価上昇率が2.0%になったとして、年金は1.1%しか増えません。
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