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2023年バックナンバー

雑記帳

GDP規模で日本は4位に転落、ドイツに抜かれる-IMF令和5年予測

 日本の名目国内総生産(GDP)が、令和5年にドルベースでドイツを下回り、世界3位から4位に転落する見通しとなりました。

 国際通貨基金(IMF)が公表した最新の経済見通しにりますと、令和5年の日本の名目GDPは前年比0.2%減の4兆2308億ドル(約633兆円)。で、れに対しドイツは8.4%増の4兆4298億ドルが見込まれています。
 ちなみに、1位の米国は26兆9496億ドル、2位の中国は17兆7009億ドルです。

 令和5年にドイツに抜かれるのは、円安によりドル換算の日本のGDPが大きく押し下げられた結果です。
 物価高を背景に積極的に利上げに動いた欧米諸国と、大規模な金融緩和策を維持する日本の金利差を背景に、外国為替市場では円安が進んでます。
 円のドルに対する年初来下落率は、12.4%と主要先進11カ国(G10。日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、オランダ、ベルギー、スウェーデンの10か国+後に加盟したスイス)通貨で最大です。
 対ユーロでも12%下落しています。

 予想では、令和6年(2024年)、ドイツの前に、インドに抜かれて4位になるとされていました。

 日本は、昭和43年(1968年)に、当時の西ドイツを抜いてGDPが2位になり、平成22年(2010年)に中国に抜かれて3位になっていました。
 人口減少や生産性の伸び悩みなどいろいろな要因が合わさり順位が落ちてきたといえます。

 中国やインドは人口が大きいので、GDPで日本を抜くということは不思議でも何でもありません。
 ドイツの人口は、8320万ですから日本の約3分の2(66.2%)に過ぎませんから、日本の経済力が落ちてきたといえるでしょう。

 もっとも、1ドル=100円になれば(円が1.5倍に高くなれば)、日本の1人あたりGDPは、ドイツと並ぶという計算にはなります。

 ちなみに、私は、今年(令和5年)の大型連休にドイツ旅行をしましたが、物価、特に外食費は、日本の1.5倍どころですまなかったという印象です。
 ドイツ人の生活は楽そうには見えませんでした。


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