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2023年バックナンバー

雑記帳

航空自衛隊戦闘機、オーストラリアに巡回展開へ 集団的自衛権を視野に共同訓練

 防衛省は、航空自衛隊の戦闘機を、オーストラリア空軍基地に一定期間派遣するローテーション展開の検討に入りました。

ローテーション展開とは、一定規模の部隊を派遣し、入れ替えながら一定期間とどまらせる運用のことをいいます。
 アメリカ軍は在日米軍基地を含む世界中の海外基地で繰返しています。
 自衛隊も、アフリカ東部ソマリア沖アデン湾の海賊対処にあたるため、海賊対処法に基づき、ジブチの拠点に陸上自衛隊や海上自衛隊の部隊が展開しています。

 早ければ来年度にも、ローテーション展開を段階的に始める方針です。
 航空自衛隊の戦闘機部隊がオーストラリアの空軍基地に間借りし、広い空域で効率的に共同訓練することが目的です。
 期間は、年間に数か月程度を見込み、日本の防空任務に影響が出ない範囲でF35やF15、F2を数機程度ずつ投入し、部隊を入れ替える運用もすることを想定しています。
 部隊が交代し、基地に機体が不在になっている間も整備員を残すことも検討しています。

 オーストラリア軍への攻撃に集団的自衛権を行使し、自衛隊が反撃することも視野に入れて共同訓練することになります。

 軍備増強を続ける中国に対処するため、日本とオーストラリア両国は、近年急速に安全保障面で協力関係を深めています。
 令和4年1月には、共同訓練する際の入国手続きを簡単にする「円滑化協定(RAA)」に署名ました。
 令和5年10月19日に都内で開かれた日豪防衛相会談では、RAAを適用して共同訓練の実績を積重ねることで一致しました。


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