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2023年バックナンバー

雑記帳

半導体ファウンドリー世界1位・台湾TSMCに続き台湾3位PSMCも日本に工場建設

 世界1位の半導体ファウンドリー(半導体受託生産会社)の台湾積体電路製造(TSMC)に続き、台湾3位のファウンドリーも日本で半導体工場建設に着手することになりました。

 ファウンドリー大手・力晶積成電子製造(PSMC)は、日本の金融持株会社SBIホールディングスと協議中の半導体工場を宮城県に建設する方針を固めました。
 PSMCとSBIは、仙台市近辺の工業団地などを候補地として半導体工場を建て、早ければ令和8年稼働を目指します。

 PSMCは車両用・産業用の40.55nm(ナノメートル)工程半導体を生産し、中長期的には28nmの半導体を生産します。

 事業規模は約8000億円で、日本政府が約1400億円を支援する予定です。
 全体出資比率は日本側が半分を超える見込みです。

 世界最大のファウンドリーである台湾TSMCも熊本県に最先端の半導体工場を建設しています。
 第1工場の建設は日本政府から費用の約半分である4760億円の支援を受けていて、令和6念末にも本格的に稼動する予定です。
 TSMCは第1工場の近くに第2工場を建設し、令和9年に生産を開始する計画です。
 政府はTSMC第2工場にも2兆円の投資費の半分近い9000億円を支援する方針です。
 TSMCの熊本工場では6nmから12nmの半導体が生産されます。
 現在の最先端の半導体は、3nm程度です。

 日本としては、台湾企業が、最先端でなくとも、日本国内の工場で自動車用等の半導体を製造すれば、台湾有事などにそ備えることができます。また、精密な半導体製造のノウハウが身につきます。
 台湾企業としても、日本国内に工場を造れば、日本人の優秀な技術者により、歩留まりのよい半導体が製造できます。また、台湾のみに工場をおくというのは危険です。

 win-winということですね。
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