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雑記帳

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法律事務所における「情報セキュリティーに関する基本的な取扱方法」

 弁護士会から、令和6年6月までに、各法律事務所の「情報セキュリティーに関する基本的な取扱方法」を作成し、事務所に備え置かなければならないとの連絡があり、大規模法律事務所、中小規模の法律事務所それぞれの「ひな形」がワード形式で配信されてきました。

 平成23年には、強姦致傷事件の被害女性の氏名や電話番号、裁判員候補者の氏名など、弁護士が誤って、非公開設定をしないままネット上の掲示板に乗せていたという事件がありました。
 ランサムウェアに感染し、事務所のほぼすべてのファイルが暗号化されてしまったり、事務所にあるデータが外部に流出した可能性があるなどの被害が出ているそうです。
 基本的に、弁護士は文系の人が多く、悪意はない単なるミスで、重大な結果を招いてしまうことがあるようです。

 一昔前なら、自宅で起案するため記録を自宅に持って帰る途中に記録を紛失した、極端なところでは、飲み会の店に忘れて紛失してしまった、記録データの入ったUSBを紛失してしまったことなどが多かったのですが、法律事務所のインターネット利用の普及により、情報漏洩なども、多種多様になってきました。

 当事務所は、現在のところ、刑事事件、少年事件は扱いません。そもそも、刑事事件、少年事件の情報が漏洩することはありません。
 自宅に記録を持って帰って起案したりはしません。午前10時に神戸家庭裁判所や神戸地方裁判所に行く場合は、自宅に記録を持って帰りますが、寄り道はしません。
 地方裁判所の事件は、原則公開ですが、家庭裁判所の調停事件、特に、遺産分割ではなく離婚事件の調停事件の記録には気を使います。

 その昔、裁判所が判決を書くので、記録をフロッピーディスクやUSBに入れて持ってきてほしいということがありましたが、最近は、WEB会議に用いるマイクロソフトTeams上でのファイルやりとりになっています。

 弁護団を組んで、大規模な事件をするということはありません。せいぜい、他の法律事務所1事務所と一緒に、事件をすることがありますが、基本的には、直接どちらかが相手の事務所行くか、メールでのやりとりです。他に送信する可能性ですが、今までのメールアドレスに返信するという形ですから、他の第三者に送信するということは、今のところありません。もっとも、送信先は注意するのですが、添付ファイルをミスして送信することはありました。ほぼ100%、添付忘れです。

 ウィルス感染は怖いですね。
 コンピュータは5台あります。
 1台は、私の起案専用で、一太郎Ver6が、WINDOWS98 Second Edition上で動いています。インターネットにはつながっていません。
 1台は、私のメインで、WINDOWS 11 Pro上で動いています。
 1台は、事務員のメインで、WINDOWS 11 Pro上で動いています。
 1台は、応接室のノートパソコンで、WINDOWS 11上で動いています。WEB会議にしか用いていません。WEB会議のとき、メインの、マイクロソフトTeamsを立ち上げています。また、依頼者が、当事務所に来て参加するときは、私の部屋に依頼者を入れるわけにはいきませんから、応接室で用いることになります。
 1台は、LANにつないでいない、全くのバックアップ用のパソコンです。半年に1度、USBを用いて、バックアップをとっています。あと、交通事故のドライブレコーダーのデータの再生くらいですね。浮気の映像などの再生もあります。

 ウィルスに感染しないことを心がけています。
 クラウドは、弁護士は1人、外で仕事をしないので使っていません。
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