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2015年~2017年バックナンバー

韓国の駐米大使に対するテロ

韓国の暴漢が、アメリカの駐韓大使リッパート氏を刃渡り25センチの果物ナイフで切りつけました。

 ケリー・アメリカ国務長官は、平成27年3月5日、訪問先のサウジアラビアで記者会見し、リッパート駐韓アメリカ国大使がソウル市内で襲撃された事件を批判しました。

 「われわれの外交官を脅したり、危害を加えたりした者に問われる罪の最高刑での処罰を求める」と述べ韓国側に対応を求めました。

 韓国刑法をみると、108条に「大韓民国に派遣された外国使節に対して暴行又は脅迫を加えた者は、5年以下の懲役又は禁錮に処する」とありますが、本件は未必の故意による殺人事件ですから、250条「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは10年以上の懲役に処する」、254条「前4条の未遂犯は罰する」、25条2項「未遂犯の刑は、既遂犯より減軽することができる」ですから、最高刑は、殺人未遂罪として、死刑ということになります。

 韓国刑法は、日本の刑法を修正したものですから、わかりやすいですね。

 ケリー長官が、韓国刑法を知っているかどうかは別として「危害を加えたりした者に問われる罪の最高刑での処罰」は死刑です。
 せいぜい無期懲役か有期懲役の最も上の方でしょう。

 リッパート大使は、ソウル市内の病院で、平成27年3月8日、事件について「自分だけでなくアメリカ国への攻撃だ」と批判、「(事件を)克服してアメリカ韓同盟を一層強固にする努力を続けなければならない」と指摘しました。


 韓国は、アメリカに対して、相当「借り」をつくったことになります。

 対価は、以下のものでしょうか
  在韓アメリカ軍基地にTHAAD設備を配備
  韓国内にXバンドレーダーの設置
  駐留負担金の増額と設備費用の負担

 ただ、韓国が、アメリカに対して、相当「借り」をつくったことを自覚しているかどうか疑問です。
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