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2015年~2017年バックナンバー

ドイツのLCC

平成24年3月24日、スペイン・バルセロナ発、ドイツ・デュッセルドルフ行きのドイツのLCC(格安航空会社ジャーマンウィングス)9525便(エアバスA320型機)が、フランス南東部の山岳地帯に墜落しました。

 同機には乗客乗員計150人が搭乗していたとみられますが、生存者の情報はなく、全員が犠牲になったと考えられています。

 ジャーマンウィングスの最高経営責任者の会見では、乗客144人と乗員6人の計150人が搭乗し、ドイツ人の搭乗者は67人、スペイン人45人ということです。

 邦人も、デュッセルドルフ在住の男性で、永田敏さん(60代)、佐藤淳一さん(42)の2名が犠牲になったと報じられています。

 日本人乗客2名は、いわゆる「企業戦士」でしょう。

 多くの日本の銀行や企業は、デュッセルドルフにヨーロッパの支店や拠点機能を置いていて、欧州ではロンドンやパリに次いで3番目に大きな日本人コミュティが形成されています。デュッセルドルフ中央駅近くのインマーマン通り(Immermannstraße)は日本人通りとも言われています。

 心より、ご冥福をお祈りいたします。

 欧州の航空会社は、世界で最も厳しい航空安全基準を導入しているといわれています。

 ジャーマンウイングスは、ルフトハンザグループの子会社の格安航空会社(LCC)で、ルフトハンザとエアベルリンに次ぐドイツ3位の航空会社です。
 料金は、割と高めで、 欧州域内路線でも、チケットの価格は片道100ユーロは超えることが多いです。
 ルフトハンザの子会社なので、当然Miles&Moreを始め、全日空など、スターアライアンスのマイルがたまります。

 ドイツ2位のエアベルリンは「LCC」とくくられていますが、全く安くありません。
 ドイツ、オーストリアを中心に、欧州各地のリゾート地、北米の大都市、カリブ海のリゾート地と、様々な地域に就航しています。
 ルフトハンザより、少し「まし」という程度でしょうか。
 ワンワールドに加入していて、JALののマイルがたまります。


 ドイツのLCCは、他に、コンドール航空(Condor Air)があります。
 ルフトハンザの子会社で、ドイツ各空港とリゾート地を結んでいます。
 私も、30年余り前ドイツに済んでいたとき、デュッセルドルフ・マラガ(スペインの都市。ピカソの生誕地)間の路線を利用したことがあります。

 あと、TUIflyという会社があり、ドイツ各空港と地中海沿岸全域を結んでいます。
TUIという旅行会社は、ドイツのどの都市に行ってもみるという大手旅行業者です。
基本的にドイツ人が地中海にバカンスに行くためのフライトで、航空券とホテル(食事付き)がセット販売されています。
私も、30年余り前ドイツに済んでいたとき、前身会社のうちの1つであるHapag-flyで、デュッセルドルフ・アテネ間の路線を利用したことがあります。
 ギリシャ人が、いかに怠惰かよくわかった旅行でした。


 いずれにしても、ドイツの航空会社ですら大惨事を起こしているわけですから、日本の航空会社としても十分安全運航には注意すべきでしょう。

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