2015年~2017年バックナンバー
バスに乗り遅れるな
イギリス、ドイツ、フランス、イタリアも参加を表明し、G7では、アメリカ、日本、カナダが参加しませんでした。
新興国のロシアとブラジル、あと資源大国オーストラリアなども参加を表明しました。
日本では「バスに乗り遅れるな」というマスコミの論調があります。
もちろん、AIIBが融資をするにあたり、参加国になっておけば、自国のビジネスに有利という思惑があります。
エスニックジョークがあります。
様々な民族の人が乗った豪華客船が沈没しそうになる。それぞれの乗客を海飛び込ませるには、どのように声をかければいいか?
ロシア人(海の方を指して)「あっちにウォッカが流れていますよ」
イタリア人「海で美女が泳いでいます」
フランス人「決して海には飛込まないでください」
イギリス人「こういうときにこそ紳士は海に飛込むものです」
ドイツ人「規則ですから飛び込んでください」
アメリカ人「今飛び込めば貴方はヒーローになれるでしょう」
中国人「おいしい食材が泳いでいますよ」
日本人「みなさん飛び込んでいますよ」
韓国人「日本人はもう飛び込んでいますよ」
「バスに乗り遅れるな」ということですが、AIIBというバスは、平成24年4月29日、居眠り運転事故により、乗客7人が死亡、乗客乗員39人が重軽傷を負った関越自動車道を走る深夜高速バスでないという保証はあるのでしょうか。
中国が、事実上決定権を持つ融資案件に、日本が出資するのですか。
資金提供がごくわずかで、発言ができるのなら問題がありません。
日本が参加すれば、多額の出資を要求されます。
中国が、日本の金で潤ったのでは「たまったものでは」ありません。
なお、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアは「保険目的」です。
出資金額もしれてますね。
中国が強大になっても、何の痛みもありません。遠い国の話です。
私は、アメリカと日本の参加しないAIIBは、たかが知れていると思います。
中国は、そんなにお金を出す余裕はありません。
現実に経済は急激に下落し、為替介入でため込んだ外貨は世界一ですが、他国からの借金も、負けず劣らず多額です。
日本は、政府が、自国の企業や個人から借りている借金こそ膨大ですが、外国や外国人から、ほとんど借りていませんね。他方、外貨は、世界2位です。
参加を決めなかった日本政府は賢明だと思います。