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2015年~2017年バックナンバー

王族と皇族の姓

平成27年5月2日、ウィリアム王子とキャサリン妃の間に長女が誕生し、シャーロット・エリザベス・ダイアナと命名されました。

 名前は、シャーロットで、祖父の名前の女性形、エリザベスとダイアナはミドルネーム、曾祖母と祖母の名前ということになりますね。

 イギリス王室には日本の皇族と同様、ファミリーネーム(日本人の「姓」に該当)が存在ません。
 現在のイギリス王室はウィンザー家と称していますが、これは家名で、日本の皇族が用いる宮号や称号に近く、一般的なイギリス人のファミリーネームとは異質です。

 ところで、ファミリーネームがないのに、ミドルネームがあるというのも不思議といえば不思議です。

 ちなみに、イギリスのウィンザー家(旧名・ハノーヴァー・サクス・コバーグ・ゴータ家)は、名前からしてもわかるように、どう考えてもドイツ系ですが(エリザベス女王などは、ドイツ女性の典型のように見えます)、対戦の時に、敵国ドイツ系の家名は都合が悪いということで、現在の名前になりました。


 日本の皇室は、現在の日本国につながる国家が始まって以来、ずっと続いているため、天皇や皇族は氏姓および名字を持ちません。
 宮家の当主が有する「○○宮」の称号は、宮家の当主個人の称号(宮号)とされており、姓には当たりません。

 古代日本においては、氏姓、すなわち姓(かばね)名(うじ)は、天皇が臣下へ賜与するものと位置づけられていて、天皇は、氏姓を与える超越的な地位にあり、天皇に氏姓を与える上位の存在がなかったため、天皇は氏姓を持たなかったとされています。
 ちなみに、姓(かばね)名(うじ)は、現在の姓と名とは異なります。

 日本の皇室に姓がないというのは、東アジアで珍しいことだそうです。

 ちなみに、先進国では、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ベルギーなども王国です。
 ルクセンブルグは大公国、モナコ、リヒテンシュタインは公国です。

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