2015年~2017年バックナンバー
AIIB
AIIBについては「約12兆の資本金の出資比率は、中国が50%まで出資できる」「本部は中国の北京」「総裁は中国人」ということになっています。
「アジア投銀、日本の参加見送り「適切」73%」をご覧下さい。
読売新聞社の全国世論調査で、中国が主導して設立されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、 日本政府が米国と共に参加を見送っていることを「適切だ」と思う人が73%に達し「そうは思わない」の12%を大きく上回わりました。
同じような目的の銀行に、IMFと世界銀行があります。
アジアに限れば、日本人が総裁を務めるアジア開発銀行(ADB)があります。
日本とアメリカが入らなければ、AIIBの信用は低くなります。
人にたとえても、信用のある人なら低い金利でお金を借りられますが、信用のない人なら、高利となります。
中国は、日本とアメリカに入って欲しいのでしょうが、アメリカは入らないでしょう。上下両院(本件の場合下院)を握っている共和党が認めません。
日本も入る必要はないでしょう。
イギリス、ドイツ、フランスが入っているではないかというマスメディアもいます。
イギリス、ドイツ、フランスの出資比率は低いわけで(アジア70%から75%。その他30%から25%)、保険料としてAIIBに加入することは悪い選択肢ではありません。
日本とアメリカは加入すると、多額の出資を求められます。
そのお金が中国の意のままに使われるというのはどうでしょうか。
中国が得をして、日本に良いことはありません。
日本の潜在的敵国はは中国です。
中国が沖縄県の尖閣諸島に公船を出したり、南シナ海の大々的埋立てなどろくなことはしていません。
中国が、AIIBを通じて、アジアの国々に金を貸して、権益を得ようとしているわけですから、それを助けるという選択肢はないと思います。
中国は、イギリス、ドイツ、フランスに攻め込むということは考えられませんから、参加しても問題ありません。
日本は中国に攻め込まれる危険がありますから、利敵行為をする必要はありません。
日本としては「お手並み拝見」でいいでのはないかと思います。
なお、建前としては、麻生財務大臣の「AIIB不参加理由」でいいと思います。
ちゃんとした返済が見込まれるなら、アジア開発銀行(ADB)が金を貸します。
返済が見込まれない投資に日本の金を使う必要はありません。日本も、金回りがいいわけではありません。