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2015年~2017年バックナンバー

セウォル号遺族への賠償金

平成27年3月31日、セウォル号賠償および補償審議委員会は会合を開き、犠牲者などに対する賠償・補償金の支給基準を決定し、平成27年4月日1日発表しました。

 檀園高校の生徒で死亡した246人と行方不明の4人に対しては、慰謝料1億ウォン(約1100万円)と、逸失利益3億ウォン(3300万円)など計4億2581万ウォン(約4680万円)の賠償金が支払われることになったそうです。

 これに特別支援金約3億ウォン(3300万円)、旅行者保険からの給付1億ウォン(1100万円)はそれぞれ支給されるそうです。

 教員の死者9人と行方不明者2人に対する賠償金は平均7億6389万ウォン(約8400万円)で、これに特別支援金約3億ウォン(3300万円)と、教職員団体保険金として平均8000万ウォン(約880万円)が支払われるということになります。

 一般人の犠牲者33人(死者30人、行方不明3人)に対しては、生前の所得や年齢などについて4億5000万ウォン(約5000万円)から9億ウォン(約9900万円)程度が支払われます。


 特別支援金と旅行者保険を除くと、高校生の死亡事故で5680万円ということになります。


 日本に比べると安いですね。

 日本なら死亡慰謝料は2200万円から2300万円は出るでしょう。
 日本なら、逸失利益は男女で差がありますね。
 日本の場合、生徒が大学に進学するのか、高卒で就職するかで大きく違います。
逸失利益も安いですね。独身でしょうから生活費控除の割合は高いとしても、日本の方が高そうです。


 韓国独特なのは、韓国政府が賠償・補償の基準を発表したのに対し、反発した遺族・被害者団体が、平成27年4月2日、賠償・補償の手続きを中断するよう求めて「頭を丸坊主にする儀式」を行ったということです。


 なお、審議委員会がこの日出した支払い決定に対し、遺族が「今後は異議提議をしない」という同意書に署名すれば、当月末に支払いが完了し、同意書に署名すれば民事訴訟を通じて追加で慰謝料を請求することはできないということだそうです。

 日本なら、遺族が「今後は異議提議をしない」という同意書に署名すれば、本当にそれで終わりでしょうが、韓国の場合、賠償金の「おかわり」を何度でも要求しそうですね。

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