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2015年~2017年バックナンバー

ドイツの鉄道スト

 

 「ドイツ鉄道:大規模スト」

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 ドイツ国内最大の鉄道会社ドイツ鉄道で、断続的にストライキが行われている。ストは「今世紀最長」とされた今月5?10日に続いて20日未明から再開し、数日間続く見込みだ。今週末の連休を前に利用客の不満は頂点に達している。

 「皆さん、運転士たちを責めないでほしい」。ドイツ鉄道の運転士らで作る労組GDLのベーゼルスキー委員長は18日、新たなストを予告する記者会見で理解を求めた。10日までのストでベルリンでは、東京の山手線や中央線に相当する主要鉄道網が運休・減便し、大混乱となった。独公共放送ARDはストにより1日ごとに1億ユーロ(約134億円)の経済的損失が出ていると伝えた。

 新たなストは25日まで続く予定。23日から3連休の独国内ではツアー旅行やイベントが企画されており、会社側は「利用者に対する嫌がらせだ」と憤る。

 表面的には賃金など労働条件を巡る争いだが、GDLの強硬策の背景には政府による労働関連法改正への焦りがある。改正法が成立すれば、企業は最大労組と締結した労働協約のみを有効とすることができる。改正は7月上旬にも行われる見通しで、ドイツ鉄道労組で2位のGDLは実質的な交渉が難しくなる。「会社は法改正まで交渉を先延ばしにする気だ」と言うGDLの訴えからは、法改正前に存在感を示したい思惑が垣間見える。

 ドイツでは5月に入り郵便事業会社の集配所でストがあり、一部の保育園や幼稚園でも無期限ストが続いている。だが、鉄道ストとは違い、社会的評価向上などを求める保育士らのストには賛同の声が向けられている。

 ガブリエル副首相は独紙ビルト日曜版(17日付)でGDLのストを「賃金や労働条件を求めるものではなく権力闘争だ」と強い調子で非難。独メディアも委員長の手法を強く批判している。
毎日新聞 2015年05月20日
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 日本では、昔はありましたが、鉄道ストがなくなりましたね。

 ドイツは、フランスやイタリアほどではないにしても、ストライキを大々的にします。

 日本なら、例えば、JRがストをしても、阪急、阪神、京阪、近鉄、南海などで振り替え輸送ができますし、遠距離は、飛行機と遠距離バスがありますから「まし」なのですが、ドイツは日本ほど私鉄(ドイツは、私が留学していた30年以上前までは「ドイツ連邦鉄道」だったのですが、現在は民営化されています)が発達していないので、自動車頼みとなります。

 ちなみに、5月25日は精霊降臨の日(Pfingsferien)で休日でした。
 移動する祝日です。
 5月23日(土)、5月24日(日)に続けて3連休となります。

「かき入れ時に妨害しやがって」ということですが、嫌がらせは、相手の一番痛い時をつくのが常です。

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