2015年~2017年バックナンバー
日本の対外純資産
財務省は、平成27年5月22日、日本の企業や政府、個人が海外に持つ資産から負債を引いた対外純資産残高が平成26年末時点で366兆8560億円だったと発表しました。
24年連続で世界1位となりました。前年末と比べた増加額は41兆1250億円で5年ぶりの大幅増(12.6%)でした。ちなみに、3年連続で過去最高です。
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ちなみに、平成26年末の対外資産残高は945兆2730億円、対外負債残高は578兆4160億円です。366兆8570億円でなく、366兆8560億円なのは、四捨五入の関係です。
対外資産については、円安により外貨建て資産の円換算額が膨らんだほか、国内企業による海外企業のM&Aなど直接投資も増えたことも、理由の一つになっています。企業や投資家が運用目的で海外の株式や債券を買う証券投資も膨らみました。
対外負債残高については、平成25年末と比べ106兆4620億円の増加、うち2割弱にあたる17兆720億円は海外から国内への証券投資の増加分でした。
また、円安を受けて外貨建て負債も円換算額が膨らんだほか、日本の株価の上昇も影響しています。
平成26年末時点の主要国の対外純資産残高は中国が214兆3063億円で日本の次に多く、3位はドイツで154兆7055億円だった。
2位の中国と3位のドイツをあわせて、やっと、日本の対外純資産残高になります。
日本は、国の債務が1000兆円をこえるという非常事態ですが、対外純資産残高はダントツの一位です。