2015年~2017年バックナンバー
休戦
平成27年8月4日、非武装地帯(DMZ)の韓国側において、北朝鮮が埋設したとされる地雷が爆発し韓国軍の2人が負傷しました。重傷といっても、足を切断する重傷です。
韓国側は、報復として、拡声器を使った政治宣伝放送を11年ぶりに再開しました。
平成27年8月20日、北朝鮮軍が、ソウル北方約60キロの京畿道漣川付近に向けて、2回にわたり砲撃を加えました。北朝鮮の砲撃は、平成22年11月の延坪島砲撃以来のことで、韓国本土は久しぶりです。
韓国軍は、砲弾の発射地点とみられる北朝鮮領に向け155ミリ砲弾を約20発応射しました。
北朝鮮は、準戦闘態勢に入ると宣言し、韓国軍は最高レベルの警戒態勢(「珍島犬1号」)を発令し、軍事境界線をはさんで南北の軍事的緊張が高まっています。
北朝鮮は、平成27年8月20日午後5時ごろにも、軍総参謀部名義で韓国国防省に通知文を送付した。政治宣伝放送の全設備を、平成27年8月20日午後5時から48時間以内に撤去しなければ「軍事的行動を開始する」と警告した。韓国側は「放送を続ける」としています。
北朝鮮と韓国は、非武装地帯(DMZ)にて、断続的に、開戦回避の交渉をしているとのことです。
どちらが、非武装地帯(DMZ)の韓国側に、地雷を敷設したかどうかが争いのようです。
もっとも、日本では、本気で戦争をするなどと思っておらず、「またか」という雰囲気のようです。
毎度毎度の「プロレス」を見させられているという人もいます。
「プロレス」=「茶番劇」「八百長」という趣旨でしょうが、プロレスファンとすれば「一緒にしないでほしい」というところでしょう。
ネットでは「トムとジェリー」にたとえる書き込みもあります。どちらがトムで、どちらがジェリーかは知りませんが・・・
韓国内でも同様のようです。「またか」ということですね。
というところまで書いたら「一触即発の緊張状態が続くなかで行われていた韓国と北朝鮮の会談は、(平成27年8月25日)午前1時前に合意し、軍事衝突という事態は回避されました」というニュースが入ってきました。
他の分断国家(ドイツとベトナム)は統一しましたが、韓国と北朝鮮は最初からやる気があるのかどうかも疑問です。
話は変わって、北朝鮮は、標準時を変えたようですね。
今までは、日本、韓国、北朝鮮は同じでしたが(GMT=グリニッジ標準時より9時間早い。サマータイム実施時は8時間早い)、北朝鮮だけ30分遅らせ、グリニッジ標準時より8時間30分早いということにしたそうです。
確かに、東経135度は日本の明石市を通っていて、朝鮮半島はとおっていませんから、30分遅らせるというのも理屈ではあります。
ちなみに、韓国も、朝鮮戦争後の昭和29年3月21日「日本統治時代の残滓を取り除きたい」という大統領・李承晩の意思で、在韓米軍などの反対を押切り、大韓帝国時代の東経127.5度(135度-7.5度。15度で1時間)基準にしたことがあります。
しかし、昭和36年8月10日に、国家再建最高会議(5・16軍事クーデター後の軍事政権)により再度東経135度基準とされたという経緯があります。
ただ、余り意味はありません。
東経15度は、中央ヨーロッパ標準時ですが、ノルウエー、デンマーク、スゥエーデン、デンマーク、ドイツ、ポーランド、チェコ、イタリア、スロベニア、クロアチアを通っていて、フランスやスペインは、かすってもいません。
だからどうなのということですね。