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2015年~2017年バックナンバー

中核派・大坂容疑者の逃走資金

 昭和46年に中核派が起こした渋谷暴動事件で、大坂正明容疑者(67)が逮捕されました。
 
 渋谷暴動事件とは、昭和46年11月14日、沖縄返還協定の批准阻止を訴える過激派の学生ら約5000人が渋谷駅周辺で起こした暴動事件のことす。
 
 ちなみに、沖縄返還は昭和47年5月15日のことです。45年前ですね。
 
 渋谷暴動事件の際、中核派は数百人の活動家を動員し、機動隊に火炎瓶を投げつけ、鉄パイプで殴りかかり、派出所や路上の車を炎上させました。
 
 その際、300人以上の学生らが逮捕されたのですが、警察はこの事件のデモ隊を指揮した中核派の学生7人を主犯と特定し、その中の大坂容疑者以外6人が昭和47年8月までに逮捕・起訴されていました。
 
 街でよく見かけた懸賞金300万の指名手配ポスターには「逮捕 ご協力ありがとうございました」とのシールが貼られています。
 
 ポスターに映る大坂容疑者は当時21歳の大学生でしたが、46年経って67歳になっています。前期高齢者ですね。
 
 うまい具合に時効にかかっていなかったのですね。
 
 有罪確定となれば、有期刑でも一生出られないかもしれません。
 
 大坂容疑者の逃走を支援するために組織が支給した資金が、1年間で約3000万円に上っていたとみられています。
 
 捜査関係者によると、警視庁が平成24年3月、東京都立川市のアジトを捜索した際、逃走資金の詳細を記した「収支報告書」が見つかりました。逃走を支援するメンバーが、組織に説明するために作成したとみられます。
 
 報告書では、大坂容疑者が潜伏するための複数のアジトの運営費として、1カ所当たり月約20万円が中核派から支給されていました。
 
 内訳は「家賃」や「光熱費」のほか、逃走を支援するメンバー十数人に対する「慰労費」や「交際費」だったそうです。
 
 ほかにもこれらのメンバーには年間で1人当たり月250万~300万円が支給され、逃走支援費は総額で約3000万円に上っていたそうです。
 
 今でも、組織は健在ということですね。

  ちなみに、学生運動と言えば、昭和44年度の東京大学入試は中止になりました。
 
 この年の京都大学入学者は、東京大学の入試がなかったといいますね。
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