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2015年~2017年バックナンバー

沖止め

 平成29年6月5日、奄美空港で、格安航空会社(LCC)バニラ・エアの関西空港行きの便を利用した半身不随で車いすの男性が、階段式のタラップを腕の力で自力で上ったという報道がありました。

 

 バニラ・エアは「不快にさせた」と謝罪。車いすでも搭乗できるように設備を整えるそうです。

 

 LCCだからといって、身体障がい者が、不利益を受けなければならないという理由はありません。

 

 少し前、沖止めというコラムを書いたことがあります。
 

 飛行場で「沖止め」という言葉があります。

 

 今は、たいていの空港に行けば、ボーディングブリッジがあります。

  空港のターミナルビルから、ボーディングブリッジがあり、直接航空機の中に入れるようになっています。

 

 あと一つは、タラップを登るという方法です。
  航空機をボーディーングブリッジにつけず、空港内に「沖止め」して、バスあるいは徒歩で向かうということになります。

 

 格安航空会社では「ボーディーングブリッジの使用料を節約しました」から「お安くなります」という「うたい文句」なので、文句は言わないですよね。

  バスですらなく、徒歩で歩くのも「仕方がないかな」と思います。

 

 もっとも、従来からある航空会社に搭乗するとき、バスで沖止めしてある航空機にいってタラップで登るというとき「損した」気分になります。

  雨や風が強いときなどなおさらですね。

 

 発着便数とボーディーングブリッジ数より多いと言うことで仕方がないですね。

  ただ、ある程度「この航空会社、この路線は優先度が低いな」と思うことがあります。


  健常者は「不平たらたら」で搭乗・降機して、それで終わりです。

 

 車椅子を使っている人は、飛行機にどうやって乗るのでしょうか。

 

 機内食や預け荷物を機内に運ぶリフトがありますが、それと似たような構造の車で、 車椅子に座ったまま航空機に乗降させる特別な車があります。

 

 一般の搭乗口(原則というか、ほとんど左側ですね)と逆の方(右側)に、ちゃんとリフトに接続できる装置が付いています。

  一般の搭乗口は「パッセンジャー・エントリー・ドア」、反対方向の、機内を掃除したり、次のフライトの食事や販売品を機内に搭載するために使用されるドアは「サービス・ドア」と呼ばれます。

 

 「サービス・ドア」から、車いすごと、機内に運んでしまうということですね。

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