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2015年~2017年バックナンバー

国産初、超音速の空対艦ミサイルを来年度導入へ

 平成29年7月、政府は平成30年度度から、開発中の新型空対艦ミサイルを航空自衛隊の純国産のF2戦闘機に導入する方針を固めました。
 
 「XASM-3」と呼ばれる超音速空対艦ミサイルで、平成28年度開発完了予定でした。
 
 開発完了のアナウンスはありませんでしたが、完成したのでしょう。
 
 空対艦ミサイルといえば、フォークランド紛争(1982年)において、アルゼンチン海軍が使用したエグゾセ(フランス語で「トビウオ」)ミサイルが有名です。
  イギリス海軍の駆逐艦「シェフィールド」を撃沈しましたね。

 「XASM-3」は、固体燃料ブースタとラムジェットエンジン(飛行機などで、高速度で進行するときに生じる圧力(ラム圧力)で空気を圧縮し、燃料を吹き込んで燃焼させる方式のジェットエンジン)を組み合わせた統合推進システムを採用し、マッハ3以上の超音速で目標に向け飛行できるとされています。
 
 軍事機密でしょうから、詳細は明らかにされていないようですが、一部報道には、マッハ5の超音速という報道もあります。
 
 速度の面では、海外の同種の最新鋭ミサイルと肩を並べるとされています。
 
 なお、航空機から艦船に直線的に進むのではなく、いったん海面近くまで進み、それから水面に沿って進みます。
相手方艦船のレーダーからは、水平線の内側(約160キロ)に現れたようにしかみえません。
 
 マッハ5なら水面近くを時速約6000キロで飛行する事になり、160キロの時点で現れて、命中するまで10秒程度しか掛かりません。マッハ3でも15秒程度です。
平成30年度の概算要求に数億円の調達費を計上し、量産体制に入ります。
 
 東シナ海などで強引な活動が目立つ中国海軍をけん制する狙いがあるとされます。
 
 仮想標的として考えられるのは中国のミサイル駆逐艦やイージス艦、新型国産空母と見られます。
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