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2015年~2017年バックナンバー

金融庁、地方銀行に特別検査 外国債で運用損を警戒

 平成29年3月9日、金融庁は、地方銀行に対し、運用部門に焦点をあてた特別検査を実施するという報道がありました。
 
 地方銀行は、日銀によるマイナス金利政策の導入で投資しにくくなった国債にかわり、少しでも高い利回りを求め、外国債や複雑な仕組みの運用商品への投資を膨らませているということです。
 
 現下の米金利上昇により、多額の含み損を抱えたり、実際に損失を出したりしている地方銀行が多いと考えられるからです。
 
 金融庁はここ数年、課題に応じて機動的に検査に入っていますが、運用部門に絞って検査に入るのは初めてのことだそうです。
 
 リスク管理体制や保有している投資商品の中身について詳しく調査します。

 保有している債券は、金利が上昇すると価格は下落し、損失につながります。
 
 足元の米金利上昇で、年間の利益の1.5倍の含み損を抱えている地方銀行もあるそうです。
 
 本来は売却して損失を確定すべき債券を放置して(いわゆる「塩漬け」)、含み損が膨らむままにしている事例もあるようです。
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