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2015年~2017年バックナンバー

欧米の侵略を日本だけが撃破した

 イギリスやアメリカの東京支局長を歴任したヘンリー・S・ストークスが、「英国人記者が見た連合国の歴史観の虚妄」という本を平成28年に出し、平成29年6月、国家基本問題研究所から「日本研究特別賞」が贈られたという記事がありました。
 
 概略以下のとおりの内容だそうです。
 
「この500年は白人が有色人種を支配する歴史だった」「それを打ち破ったのが大東亜戦争を戦った日本人だった」
「神話にまでさかのぼる万世一系の天皇のもと、日本だけが他国に征服されることなく、アジアでいち早く近代化を成し遂げ、欧米の侵略を撃破した。植民地とされた国々が独立できたのは日本のおかげと言っても過言ではない」
「中韓の反日は、この『奇蹟の国』への嫉妬である」「日本人自身が自らの悠久の文化と正しい歴史を知り、日本の特長を生かして、世界の新秩序構築に務めてほしい」
 
 日本を褒めすぎですね。
 
 ただ、日本が、江戸時代から明治時代にかけて、欧米列国の植民地にならなかったこと、また、第二次世界大戦による敗戦後も、復興して世界第2位の経済大国になったことは、誇っていいと思います。
 
 現在も、先進国主要会議(G7)の設立当時のメンバーであること、おそらく、G7は、アメリカがダントツですが、次に続くのは、日本とドイツくらい、フランス、イギリス、イタリア、カナダは、本当に先進国なのか、ただ、図体が大きいだけなのではないかという感じさえします。

 白色人種が有色人種より優るという人種差別の壁を突き破ったのは大きいですね。
 偏見を持つ人はいるでしょうが、そう大した人物ではありませんから、鼻で笑えばいいだけです。
 
 確かに、白色人種が有色人種より先進的であり経済力も強いという相関関係はあるのですが、日本という例外があるというのは大きいと思います。
 
 また、アフリカ、中近東、南アメリカと比べて、アジアの発展が進んでいるというのも、先進国日本が寄与していると自負していいと思います。

 なぜ、日本が、欧米列強の植民地にならなかったのかというのは、論争のあるところですね。一般的にいわれているのは、以下のとおりです。
 
1 日本人は先進的だった
  日本人には「読み」「書き」「そろばん」ができるなど、先進国となるための基礎的な素養がありました。
2 日本は統一され、また、朝廷と幕府が仲間割れしなかった。
  朝廷にはイギリスが、幕府にはフランスがついていて、内戦となれば、勝つためには外国頼みをするということになり、結果的に、植民地になる方向にまっしぐらということでしょうが、日本人は賢明でした。
3 日本は征服して植民地にするだけの価値はなかった。
  中継点や貿易港があるわけではありませんし、天然資源もありません。
4 アメリカは、せいぜいフィリピンまでしか侵略できなかった
  ペリーが来航したのは1853、1854年の2回ですが、1861~1865年の南北戦争で国内がめちゃくちゃになっているうちに、日本は明治維新を果たし、文明開化・富国強兵の道へ進んでいきました。
 
 日本は、ついていました。
 
 ただ「つき」だけではありません。
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