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債務(借金)問題

債務・借金

転職は慎重に

破産申立てを依頼してくる方の中に「転職失敗」という方が結構おられます。
 「脱サラ組」も含めてです。

 日本においては、基本的には、その人に、資格やこれといった才能がない場合には、転職することは、キャリアダウンということになっても、キャリアアップということにはなりにくいです。
 つまり、現在の職場が多少不満でも、定年近くまでつとめ続けた方が「お得」です。
 昔は、家庭の事情(転勤を嫌ってというのが多いです)のため、せっかく任官した、裁判官を依願退官し、あるいは検察官を依願退職して、弁護士になる方がいました。
 確かに「実入り」はよくなりましたが、今は、弁護士大増員のため、そうでもなさそうで、ねばり強く現職にとどまる方が多いようです。

 もちろん、給与面を含めた待遇不満、上司・同僚などとの人間関係で、現在の職場を辞めたいという方はおられるでしょうが、どこの職場でも、多かれ少なかれ、みんな不満を持ちながら仕事をしているわけです。


 まず、転職は甘くありません。
 職が退職前に決まっていれば、あまり問題がありません。待遇等の約束もでき、その条件で転職するわけですから。

 問題は、現在の職場が嫌で、転職先も決まらないうちに、どうにかなるのではという安易な気持ちで、現在の職場に退職届を出して退職する人です。
 まず、退職、次に、職探しというのは、一番悪いパターンです。
 自己都合のため、失業手当が出るのは遅い、条件のいい職場を探そうとしても、資格やこれといった才能がない場合には失敗します。
 資格は、看護士・准看護士などの資格程度でもいいのですが、何もない限り、よほどの幸運に巡り会わない限り、失敗します。
 従前の給与より、少なくなってしまうのです。

 そうすれば、自分や家族のの生活レベルを落とせる人は問題ないですが、自分や家族の生活レベルを落とせない人は、クレジットやサラ金に手を出して「破産への道まっしぐら」になります。

 「脱サラ」も同じです。
 おいしいもうけ話が「ころがっている」はずはありません。
 サラリーマン時代と異なり、いくら働いても、得るところは少ないでしょう。


 債務整理を委任される弁護士の立場からすると「転職は悪」です。
 本人のわがままのために、苦労させられる家族の姿は見ていられません。

西野法律事務所
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