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OA・コンピュータ バックナンバー

フロッピー

ソニーが、3.5インチフロッピーディスクの国内販売を、平成23年3月末で終了することを明らかにしました。
 ほかのメーカーは大半がすでに販売を打ち切っています。

 フロッピーディスクは磁気ディスクの一種で、その昔、8インチ型、5.25インチ型のフロッピーディスク(これらは、文字通り、floppy=「ふにゃふにゃな」ディスクでした)に続いて、ケースに入った3.5インチ型が発売されました。
 持ち運びの便利さが受け、一時期はパソコン、ワープロ用の代表的な記録媒体でした。

 私の最初に使ったフロッピーディスクは、高松地方裁判所の民事訟廷にあった「9801F2」というコンピュータの5.25インチ型のフロッピーディスクでした。

 CDに焼いたり、USBメモリーなど大容量の記録媒体の普及で、需要が減ったため「落ち目」になりました。
 また、メールの添付ファイルでファイルを送るようになったのも大きいです。

 ただ、裁判所では、今でも「フロッピー」が健在です。
 弁護士は、裁判所から、紙媒体の他、フロッピーの提出を求められることがあります。
 訴状や準備書面が入力されたフロッピーを利用し判決を書く手数を省こうという考えです。
 ワープロについては、そろそろワードに変わろうとしていますが、現在のところ、原則「一太郎」、表計算はエクセルです。

 現在でも、裁判所でフロッピーが幅を利かせている理由としては、以下のとおりです。
1 扱う容量が小さい
  まず、画面は扱いません。
  通常は、ワープロと表計算です。
  フロッピーに余ってかえります。
2 安価ですから、返却を忘れてもたいしたことはありません。
  なお「データの秘密はどうなるのか」というご心配は無用です。
  個人情報は入っていますが、訴訟記録は、裁判の公開との関係で秘密でも何でもありません。
3 「もったいない」という(いわゆる「エコ」)という考えが強いですから、CDに焼いて捨てるなどもってのほかです。
4 ちなみに、裁判所は、秘密保持の考えから、裁判所のLANは、インターネットに接続していません。裁判所にメールを送ろうとしても無理です。

 いつまで、裁判所のフロッピー提出依頼が続くのでしょうか。
 ちなみに、法律事務所のパソコンには、裁判所用に、外付けの3.5インチFDDがついています。

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