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旅・交通 バックナンバー1/2

サブクラス

飛行機のクラスは、ファースト(F)、ビジネス(C)、エコノミー(Y)に別れています。
 もちろん、路線によってはファーストがないものもありますし(というか、むしろ多数でしょう)、エコノミーだけのモノクラスは、格安航空会社に多いです。

 座席は、3クラスですが、航空会社は20弱の「サブクラス」といわれるクラスをつけています。エコノミーなら、Yクラスを筆頭としてB・H・・など10個くらいのサブクラスがあります。
 ファーストはFを筆頭に3個くらい、ビジネスはCを筆頭として5個くらいのサブクラスがあります。

 航空券に、F、C、Y(座席の種類)とあわせ、サブクラスが表示されています。

 例えば、同じ日に同じ便で、エコノミークラスで大阪からニューヨークに行くことにして、全日空のホームページで空席を検索すると、正規運賃のほか、エコ割スタンダード、エコ割14などがあり、正規運賃のほか、エコ割スタンダードに「○」(空席あり)でも、エコ割14には「△」(キャンセル待ち)や「×」(空席なし)の印がついている日があります。

 ここには表示されませんが、実際にはこれ以外の種別も存在しています。
 例えば団体用の運賃やパッケージツアー用の運賃ですね。
 飛行機の中に正規運賃用の座席・割引運賃用の座席はないですね。見た目はみんな同じ座席ですよ。

 これがサブクラスというものです。
 航空会社のホームページでは解り易く「エコ割」「悟空」などと書かれていますが、コンピューターの中では、固有のアルファベットで分けられています。
 例えばYクラスとかSクラスとかです。

 どうしてこのようにたくさんの種類に分かれているのでしょうか。
 私達が安く航空券を買いたいのとは逆に、航空会社は高く売りたいからです。

 仮に、クラス分けをせずに全ての運賃を一緒に売ったら、もちろん多くの人は安い運賃で買いますよね。
 そうならないために、同じエコノミークラスでも何種類にも分けて、割引の大きな運賃ほど席数制限を設けています。
 うまく考えてありますね。

 なお、積算されるマイルも同じ考えです。
 正規なら100%、ペックス(航空会社がウェブで販売している航空券)なら、70%、団体なら50%、クラスによっては全く加算されないクラスの航空券があります。
 これも、サブクラスによって、マイル積算率がちがうからです。

 なお、航空会社から購入すれば別ですが、旅行代理店から購入した場合は、サブクラスがわからないことがあります。マイルが加算されるかどうかもわかりません。
 旅行代理店が「意地悪」をしているわけではなく、安いサブクラスの航空券を購入して客に売れば、利幅が大きくなります。
 航空会社は、客の予約状況を見て、安いサブクラスの航空券を放出することがありますから、比較的高いサブクラスの航空券の予約だけしておいて、安いサブクラスで売り出されるのを待っていることがあります。

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