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旅・交通 バックナンバー1/2

航空会社の名前

日本航空が倒産しました。

 日本航空が倒産した原因の1つに、日本エアシステム(旧・東亜国内航空)の吸収合併があります。

 東亜国内航空は、国内線を主体に路線をもっていました。
 なぜ、日本エアシステムと名称を変えたかご存じでしょうか。
 実は、昭和50年ころから、国際線のチャーター便を飛ばしていました。
 このころは、「東亜」「国内」航空で、文句をいう人はいませんでした。

 しかし、昭和61年になって、韓国ソウルなどに定期便を運行することになり、会社名の「東亜」と言う単語が太平洋戦争時に使用した「大東亜共栄圏」「大東亜戦争」をイメージさせるということが一つ、また、「国内」という単語について、韓国から「いつまで、韓国を『国内』扱いするのか」というクレームへの対処のため、東京-ソウル線就航に先立つ昭和61年4月に「日本エアシステム」へと商号を変更しました。

 不採算路線を結構もっていて、また、組合問題などがあり、日本航空の足を引っ張りました。


 さて、全日本空輸(全日空)にも、おもしろい名称に関わる逸話があります。

 全日空も、国内線から国際線定期便の運航を開始しました。
 昭和61年にアメリカロサンゼルスとワシントンDCをボーイングに定期運行便をで就航させ、昭和62年には中国大連と返還前の香港線を開設しました。

 とりわけ、香港では「全日空」という「ロゴ」が話題を呼んだようです。

 日本では、「一日中」のことを、あまり「全日」とは呼ばないですよね。「一日中」か「終日」ですよね。
 「全日 (ぜんにち・ぜんじつ)」は、日本のテレビ業界で6時から24時の時間帯を指す用語」です。

 しかし、漢字の本場の香港では、駐停車禁止のマークの下「6-20」と書かれている部分ですが「全日」と書かれている標識をよく見ます。24時間365日駐停車禁止なら、日本のように何も記載しないのが普通ですが、わざわざ「全日」と記載されています。

 ということで、「全日」は「一日中」ということになります。
 「空」は「空(そら)」という意味もありますが、「空(から)」という意味もあります。
 つまり「一日中からで飛んでいる」(All Day Empty)と読めることになります。
 「全」「日」本「空」輸の略ではなく。

 ちなみに、全日空の「ANA」は「エーエヌエー」と呼びます。「アナ」は俗称です。
 あまり、航空会社で「あな」(穴)は良くないですよね。墜落しそうな気がします。

 ただ、韓国の人は、当然ながら「アシアナ航空」の「アナ」という音は気にしません。
 日本人は「足」「穴」と読んで、嫌う人もいます。
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