旅・交通 バックナンバー1/2
オープンジョー
なお、通常は、出発地ではなく、目的地が別々です。
例えば、韓国のソウルと釜山・慶州を観光するとします。
関空発ソウル行きの往復航空券では、釜山・慶州へ行って、またソウルに戻るということは「ばからしい」ですね。
ソウル行き、釜山帰りのオープンジョーの航空券を買えば効率的です。
通常はソウルと釜山間は鉄道を利用しますが、鉄道の往復券を購入するのはばからしいですし、時間の無駄がありません。
大がかりなものなら、成田発ニューヨーク行き、シアトル帰りの航空券を購入して、ニューヨーク・シアトルは、別に航空券を手配すれば、ニューヨーク・シアトル往復分の航空券代と時間がういてきます。
ヨーロッパ各地を回るなら、関空発ウィーン行き、パリ帰りのオープンジョーの航空券を買えば効率的のようにみえます。
オーストリア、ドイツ、ベネルクス、フランスと順番に鉄道や格安航空会社などで回れば、元のところに戻る必要はありません。
オープンジョーの航空券は、とぎれている部分がありますから、とぎれている部分は「サーフェイス」(surface。あるいはon surface)と記載されています。また、記載されないこともあります。
「航空機以外で移動する区間」=「バスや鉄道などを使って移動する区間」ということで、「surface」という用語が使われていますが、別に、バスや鉄道を利用しなければならないという必要はありません。
別のアライアンスの航空会社や、LCC(Low-Cost Carrier。いわゆる「格安航空会社」)などを利用することもあるでしょう。
旅行代理店に行く必要はありません。
航空会社のウェブサイトでも購入できます。
通常は、単純往復が多いので、なにも指定しなければ「単純往復」になってしまいますが、「複雑な旅程」「Multi-segment journey をクリックすれば、周遊だけではなく、オープンジョーの航空券の予約購入ができます。
通常は、単純往復+アルファ程度の料金設定がなされています。
日本観光の「ゴールデンルート」と呼ばれる、最もポピュラーなルートは、東京(成田・羽田)から入り、東京と横浜を観光し、新幹線に乗って京都・大阪・神戸を観光して関空から帰国する、あるいは、逆コースを回るというものです。
典型的な、オープンジョーですね。