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旅・交通 バックナンバー1/2

プラットホームの変更

日本の鉄道の場合、何時何分発のどこ行きの電車が、何番ホームに来るのかは、あらかじめ決まっています。
 もちろん、事故の影響などで、電車に遅延などが生じた場合は、ホームの変更がありますが「よほどのことがない限り」おこるわけではありません。

 このことは、外国の鉄道、例えば、ドイツ、オーストリア、スイスなどでも同じことです。ドイツ、オーストリア、スイスなどは、駅の時刻表に、各電車ごとに、何番ホームに発着するか書いてあります。

 ただ、日本の電車は、ホーム変更があった場合に、日本語でしかアナウンスしませんね。英語で案内のある空港駅発着の電車でも同じです。まして、外国人旅行者と関係のない路線の場合は当たり前のことです。
 ドイツの都市間急行などは、ドイツ語と英語でアナウンスされることが多いですが、日本と同じく、ホーム変更などの緊急時に限ってドイツ語のみとなります。
 同じホームで待っていた乗客が、何人か、他のホームに行こうとしているときは、乗客に英語で聞くのが正解です。
 もっとも、ドイツ人は「おせっかい」ですから、動こうとしない日本人を見ると、誰かが英語でホーム変更を教えてくれることが多いようです。

 これに対し、ベルギーの鉄道などは、列車到着数分前に、プラットホームが変更されることが日常茶飯です。
 ベルギー在住の日本人に聞いたことがあるのですが、地元の人は、コンコースの電光掲示板で確かめてからホームに行っているとのことです。
 ホームにいては、電光掲示板が見えません。
 地元居住の人が、コンコースで待機しているということは、オランダ語とフランス語(ベルギー語はありません)のアナウンスもないということでしょうね。

 イギリスのターミナル駅も同じです。
 キングスクロス駅など、折返しの電車がどこのホームにくるのかさえわかりません。
 予定された電車のホームが電光掲示板に出たので、ホームに行ってみると、土壇場で変更、地元の人も同じように大移動です。
 待つにしても、ホームを遠くまで歩かない方が正解です。ホーム変更があったら、戻ってこなければなりません。

 パリ北駅や東駅では、少し早めにつき(間違いやすいです。早めに気づけば地下鉄1駅、徒歩でもいけないことはありません)、既に遠方へ行く電車がスタンバイしていても、コンコースの電光掲示板には、ホーム番号が出ません。
 それ以前には、列車のドアを開けるつもりはないということですね。


 こうしてみると、日本の鉄道が「優秀」であるということがわかります。
 ある程度遅れると、乗客の「怒り」「爆発」ということになりますが、逆にいえば、それだけ正確ということです。
 スイスの鉄道が正確とかいわれますが、あくまで「比較的」で、日本のつもりで考えると、相当いい加減です。
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