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旅・交通 バックナンバー1/2

デッドヘッド

 「デッドヘッド」という言葉をご存じでしょうか。

 辞書によりますと「deadhead 」は、以下の意味があります。
 1  (優待券などによる)無賃乗客や無料入場者
 2  能なし、役立たず.
 3 回送車

 通常、日本で「デッドヘッド」といえば、「Deadhead Crew」のことを指し、航空会社のパイロットやCAなどの社員が、業務の移動の目的で旅客機に乗客として搭乗することを指します。

 往路便で、パイロットやCAとして乗務し、目的地からの復路便では、仕事をするのではなく、乗客として出発地に帰ったり、往路便で、仕事をするのではなく、乗客として目的地まで行き、目的地からの復路便で、パイロットやCAとして乗務して帰る場合、勤務しない方は「デッドヘッド」となります。

 もちろん、「デッドヘッド」の場合、制服ではなく私服ですが、他の乗客には「わかる」ようです。
 CAからすれば、同じ会社のパイロットやCAですから。


 本来は、パイロットの場合、機内サービスは一般の旅客に比べ後回しにされる他、事故などの緊急時の場合、運航乗務員の場合は操縦操作などの補助を行ない、CAの場合は、緊急避難や応急処置の補助の義務があるとの内規になっているようです。

 ただ、酒類を飲んでいたのでは、仕事にならないでしょうね。


 倒産して再建中の日本航空のパイロット(副操縦士含む)は、「デッドヘッド」の場合に、ファーストクラスを利用していたそうです。
 CAは、仕事をして帰るときはエコノミークラス、仕事をするために行く場合はビジネスクラスですから、ずいぶん差があります。

 ちなみに、デッドヘッドのパイロットが、ファーストクラスというのは、世界にあまり例がないそうです。
 上得意である、有償のファーストクラス乗客から運賃を「もらいそこねる」可能性があるのですから、もったいない話です。

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