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旅・交通 バックナンバー1/2

羽田発品川行きノンストップ急行

京浜急行は、平成22年5月7日、今月のダイヤ改正で、羽田空港駅-品川駅間をノンストップで結ぶ「エアポート快特」を運行すると発表しました。平成22年5月16日ダイヤ改正です。
 ダイヤ改正は京急蒲田駅付近の合計6キロ区間の連続立体交差化工事の進ちょくに伴い実施されます。

 羽田空港の再拡張・国際化に向けたサービス向上の一環で、空港駅と品川駅間を、ノンストップ運転16分で結びます。
 品川―羽田空港間をノンストップ運転する新しい「エアポート快特」は、所要時間の短縮は1分です。17分から16分になります。京急蒲田駅に停車となると1分余計にかかります。
 ちなみに、東京モノレールの場合、空港駅と品川駅間は16分です。

 1分くらいなら、京急蒲田駅に停車してもいいのではないかという考えもあるかと思います。
 品川-羽田空港駅間で、直通運行のほぼ半数が京急蒲田を通過することになります。
 羽田空港は、東京が目的地だけの空港ではなく、京急蒲田駅が乗換駅になっていて、横浜が目的地の乗客も利用します。
 横浜行きの乗客は、京急蒲田駅に停車しない電車には乗れません。

 ただ、「分かりやすいダイヤ」「都心・成田空港方面への利便性の向上を目指す」という点は重要でしょう。
 空港駅と品川駅間を、ノンストップ運転というのは、不案内な国内客はもちろんのこと、外国人にとってもメリットです。
 はじめての空港で、市内ど真ん中まで、ノンストップ運転の電車があれば、心強い物はありません。

 区・区議会・京急蒲田駅通過反対区民協議会の三者で抗議声明を発表し、京浜急行電鉄が発表した品川―羽田空港間のノンストップ便を「容認できない」と抗議しました。
 大田区は京急蒲田駅一帯の改良工事に補助金200億円を出しており、「このままでは工事に協力することは困難だ」という理由です。

 「お金を出しているのに、新エアポート快特が通過とはどういうことだ」ということでしょうね。
 しかし、京急蒲田駅付近は、高架化により、渋滞緩和の恩恵は、すでに受けています。

 大田区として、京急蒲田駅周辺の方にとって好ましくないとして異を唱えることは、理解できないわけではありません。
 しかし、日本に旅行する外国人の便益と、京急蒲田駅周辺住民の便益と、どちらを優先すべきかということを考えれば、前者の便益が優先するでしょうね。

 ちなみに、ご存じのかたも多いと思いますが、京急蒲田駅周辺は、都内でも有数の繁華街であり、泥酔者による悪質なトラブル、浮浪者の類も多く、周辺の治安は都内でも上位ランクに入るほど悪いです。
 また、暴力団関係事務所や、風俗店・クラブなども多く点在しています。

 羽田空港から京急で行こうとすると、嫌でも「がらの悪い」ところが丸見えです。
 しかし、停車しなければ気になりません。
 ノンストップの方が、外国人旅行者にとって、「しょっぱなから」日本の悪い印象を受ける危険が少ないです。


 ちなみに、大田区といえば、「田園調布に家が建つ!」のギャグで有名な高級住宅地「田園調布」があります。
 もちろん、京急ではなく、東急東横線沿線です。
 同じ区ですが、ずいぶん差がありますね。

 ちなみに、関西でも「帝塚山」(大阪市住吉区)、「武庫之荘」(尼崎市)など、高級住宅地がありますが、特に、「帝塚山」などは、少しはずれれば、「高級住宅地」とほど遠いところがあります。
少し、購入するのは考えた方が賢明かも知れません。

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