旅・交通 バックナンバー1/2
氷河急行の事故
スイスの氷河急行で事故がありました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、負傷され、ワリス州病院、ローザンヌ大学病院、ジュネーブ大学病院にて治療を受けておられる方々の全快を祈念致します。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、負傷され、ワリス州病院、ローザンヌ大学病院、ジュネーブ大学病院にて治療を受けておられる方々の全快を祈念致します。
氷河急行(Glacier Express)は、ツェルマット(マッターホルンの麓の町。少しいけば、ワールドカップ日本代表が合宿したサース・フェーがあります)とサンモリッツ、ツェルマットとクールとの間を、平均時速30キロメートルで走る観光列車です。
ツェルマットとサンモリッツ間は、片道優に2万円(1等車)します。
年間約25万人の観光客が利用しますが、そのうちの約7万人が日本人といわれます。
その名は、沿線のフルカ峠付近で「ローヌ氷河」が見えたことに由来します。
昭和57年に、新フルカトンネルを通行するようになったため、車内から氷河を車窓に望むことは出来ません。
列車事故にあった団体は、「ローヌ氷河」をみるために、アンデルマット駅で下車し、ツアーバスに乗って、フルカ峠を越え、ローヌ氷河をみた後、ツェルマットに向かう予定であったようです。
高山植物の観賞などハイキング向きなところが「売り」でした。
ツアー料金は、1人50万円ほどします。
夫婦2人で100万円ですね。
日本からのツアー参加者をみると、60代、70代が中心です。
若者世代は、就職難、安い給与など生活苦にあえぐ人も多く、引退してからの年金も期待薄です。
ある意味、世代間格差を浮彫りにした事故といえるかも知れません。