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旅・交通 バックナンバー1/2

日本からヨーロッパまでの最短航路

少し前のフィンランド航空のCMを覚えておられますか。

 役所広司が 「Mr.ヨーロッパ」として、フィンランド航空の日本向け広告に起用されていました。
 キャッチコピーは「日本と欧州を結ぶ最短ルートは、ヘルシンキ経由である。欧州の常識である、この事実が日本ではあまり知られていない。日本の友人たちよ、確かめてほしい。あなたの先入観より、フィンエアーは速い」というものでした。

 正距方位図法で見てみましょう。
 正距方位図法は、中心からの距離と方位が正しく記され、地球全体が四角形ではなく真円の形で表される地図投影法のことです。
 距離については、中心から任意の点までの距離は、その任意の点から中心までの距離と等しくなのます。
 下の図は、ドイツ・フランクフルト(Frankfurt am Main)を中心とした正距方位図法です。

 図面を見れば一目瞭然ですね。
 日本からヨーロッパに行くには、フィンランドのヘルシンキを通るのが最短です。
 ヘルシンキで乗継げば、いったん遠くまで飛んで、また戻るという無駄なことをしないですみます。

 フィンエアーは、以前、関空からは、DC-10(McDonnell Douglas DC-10)という、作った会社すら存在しないという3基のジェットエンジンの機体を利用し、また、毎日運行ではなかったため不便でした。
 今は、A330-300という新鋭機で毎日運行しています。

 ヘルシンキには何もないといえば「身もふたもありません」が、乗継ぎという観点からすると、検討に値する飛行機です。

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