旅・交通 バックナンバー1/2
スーパー副操縦士
最近の旅客機の場合は基本的に2人で、「機長」(キャプテン)と「副操縦士」(コーパイ)です。昔は、「航空機関士」が乗務している機種もありました。
日本航空で、「航空機関士廃止機種にすると労働強化になる」とストをやって記憶があります。
「機長」「副操縦士」ともに、「事業用操縦士」の免許を持っています。さらに、機長の場合は「定期運送用操縦士」免許を取得する必要があります。
長距離便などで交代要員を含める場合は3人編成となることがあります。
操縦席は2つです。
構成は、機長2人と副操縦士1人です。
操縦席に座る2人のうち少なくとも1人は機長でなければならないため、機長1人と副操縦士2人という編成はできません。機長3名はいいでしょうが「もったいない」でしょうね。
なにか、地方裁判所の合議体に、未特例判事補が2人入れないというみたいなものです。
判事・特例判事補が「機長」、未特例判事補が「副操縦士」に該当します。
なお、副操縦士一人で離着陸を含む技術は持っています。
副操縦士に着陸をまかしても構いません。案外、機長より「上手」という可能性がありますね。
一定以上の大きさ(一般の旅客機の場合は全て)の航空機では、「機長」「副操縦士」とも、機種ごとに免許を取らなければなりません。
自動車なら、車種により、ハンドル、アクセル、ブレーキの位置が違うということはありません。
しかし、飛行機は、機種ごとに、スイッチの位置やON・OFFの方向が逆だったりとすることがありますから、機種ごとの免許が必要です。
ですから、現在は、乗務機種は「ひとつ」というのが原則です。
シリーズものの類似機種なら、わずかの講習で操縦はできるようですが。
「機長」「副操縦士」とも、機種ごとに免許が必要ですから、「国際線」「国内線」というより、どの機種を操縦できる免許をもっているかによって、国内線勤務と国際線勤務とが「ごっちゃ」ということがあります。
むかし「Good Luck」というテレビ番組がありました。
木村拓哉演じる、新海「副操縦士」が、ボーイング767にも乗るし、ボーイング747にも乗るというシーンがありました。
まさに、「スーパー副操縦士」ですね。
気づいてた方おられるでしょうか。