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司法 バックナンバー 1/3

法律事務所とパソコン

 検察官によるフロッピーディスクの改ざんが話題になりました。

 平成22年4月23日、ソニーのフロッピ生産終了のお知らせとのギャップが大きいですね。

「 ソニーは、1981年(昭和56年)に3.5型フロッピーディスクを世界に先駆けて発売以来、1983年(昭和58年)以降日本でもフロッピーディスク事業を行ってまいりましたが、3.5型フロッピーディスク全6機種の国内販売を2011年(平成23年)3月末をもって終了させていただきます」

 基本的に、フロッピディスクの需要がなく売れなくなったんですね。

 差押さえられた問題のフロッピは厚生労働省のものなんでしょう。
 でも、裁判所、検察庁、法律事務所では、データの受渡しは、フロッピが主流です。

 メールは、法律事務所同士ではよく用いられます。また、法律事務所と依頼者との間でもよく用いられます。
 ただ、法律事務所と裁判所ではフロッピのみです。
 裁判所は、データ流出などのおそれがありますから、メールは使えなくしています。
 フラッシュメモリやCDを使われない理由は、データがワープロ文書とエクセルデータに限られるといってよく(画像データの電子データによる受渡しはありえません)、データ量が小さいため、フロッピで十分だからです。
 安いですし、返却されなくても知れています。また、裁判所のへ文書は、公開が予定されていますから「文書の秘密保持」ということは考える必要がありません。

 当事務所は、フロッピを買いだめしました。
 また、外付けFDDを買増ししました。

 なお、法律事務所のパソコンは、全機XPのまま(あるいは、それ以前の機種)ということが多いですし、マイクロソフト・オフィスも、「2003」「2000」であることが多いようです。
 自宅で使用する分はともかくとして、法律事務所での新しい機能は不要です。
 XPマシンも購入不可になると聞き、買増ししました。コンピュータメーカの「販売作戦」に乗せられたのかも知れません。

 オフィス「2007」で作成したエクセルファイルやワードファイルを、法律事務所に送付すると、「読めない」「前のバージョン形式で送付してほしい」と言われることが多いかと思います。

 結構古いのを「もの持ちよく」使用していますからね。
 また、法律事務所にとって、これ以上の「進歩」は不要でしょう。
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