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旅・交通 バックナンバー2/2

航空会社の2レターコード

飛行機に乗るとき、便名に、例えば、日本航空なら「JL」、全日空なら「NH」と2桁の英数字がつけられています。「2レターコード」といいます。「レター」は「文字」です。「手紙」ではありません。念のため。

 例えば、スターアライアンス系なら、NHは全日空、LHはルフトハンザドイツ航空、UAはユナイテッド航空、LXはスイスインターナショナルエアラインズ、ACはエアカナダ、NZはニュージーランド航空、OSはオーストリア航空、OZはアシアナ航空、SQはシンガポール航空、TGはタイ国際航空です。
 ワンワールド系なら、JLは日本航空、AAはアメリカン航空、BAはブリティッシュエアウェイズ、CXはキャセイパシフィック航空、QFはカンタスオーストラリア航空。
 スカイチーム系なら、AFはエールフランス、AZはアリタリア航空、KEは大韓航空、KLはオランダ航空、NWはノースウエスト航空、SUはアエロフロートロシア航空です。
 独立系なら、EKはエミレーツ航空などです。


 これを見れば一目瞭然ですが、伝統のある航空会社は、英語(ドイツ語・フランス語も希にあります)の略語そのままがついています。
 ちなみに、日本航空が「JL」はわかるとして、全日空が「AN」とかついていないと思われる方もおられるかも知れませんが、全日空の前身は「日本ヘリコプター社(Nihon Helicopter)」ですから、そのまま「NH」とついています。「AN」というレターコードを持ったアンセット・オーストラリア航空会社という会社がかつてありましたが、倒産して今はありません。別の会社が「再利用」することは問題ありませんが、縁起がよくないかも知れません。
 かわったところでは、アエロフロートロシア航空の「SU」は、ソビエト・ユニオンを引き継いでいます。

 先に、他社に先を越された大韓航空は、「KL」がつかえず(KLはKLMオランダ航空が使っていました)、「KE」にしたということになります。
 この手の航空会社、結構ありますね。

 なお、スイスインターナショナルエアラインズが「LX」を使っていますが、負債の多かった本来のスイス航空「SR」を計画倒産させ、負債は知らぬふり、子会社の「LX」(クロスエアー)に、いいところだけを承継させました。

 多くの新興航空会社、例えば1988年設立と20年しかたっていないアシアナ航空などは「OZ」と、航空会社の英語名と関係のない、あいている英文字が機械的に割り振られています。

 なお、2レターですから、26×26=676以上の航空会社に対応できません。
 足りなくなったのか、今は、数字との組合わせの2レターコードも使用されていますが、「0」「1」のついた会社は見たことがありません。ちなみに、 日本エアコミューターは「3X」、スカイネットアジア航空 は「7G」、 スターフライヤー雲南航空は「3Q」、シベリア航空は「S7」です。


 なお、3レターコード、たとえば日本航空は「JAL」、全日空は「ANA」ですが、日本国内旅行ならともかく、外国旅行をするとき3レターコードを使うことはまずありません。
 ちなみに、ルフトハンザの3レターコードを調べたところ「DLH」(Deutsche Luft Hansa)ですが、あまり知っている人いませんよね。私が最初に乗った外国航空会社の便ですが、私も知りませんでした。
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