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旅・交通 バックナンバー2/2

ヨーロッパ系、アジア系

アジアとヨーロッパの境界はどこでしょう。

 ユーラシア大陸がありますね。
 ウラル山脈、カスピ海、コーカサス山脈、黒海、ボスポラス・ダーダネルス海峡が境界だそうです。

 ロシアは、ヨーロッパとアジアにまたがり、トルコはイスタンブールだけがヨーロッパ残りはアジア、コーカサスというと、あの物騒なチェチェン、グルジアあたりでしょうか。

 どこが境界でも、あんまり、実生活に関係なさそうです。

 新聞の社会面と言えば、トルコのEU加盟でしょうか。
 EUといえばキリスト教国の集まりというイメージがありますから、トルコはイスラム教国、国土を持たないクルド人虐待、キプロス問題など、ハードルは高そうです。

 さて、よく「ヨーロッパ系」「アジア系」という言葉が使われるのは、航空会社のことです。
 ヨーロッパへのツアーのパンフレットや格安航空券で「ヨーロッパ系」「アジア系」という言葉がよく使われています。
 
 「ヨーロッパ系」と言えば、ルフトハンザ、エールフランス、KLM、フィンエアー、アリタリアなどの航空会社ですね。ブリティッシュエアーは関西人から縁遠いものになりました。いわゆる「直行便」で能率もいいし安全です。

 日本航空・全日空は、「アジア系」なのでしょうが、「日系」と呼ばれ、機内では日本語が主ですから、「ヨーロッパ系」より人気があり、お値段も高いようです。

 「アジア系」といえば、昔は「キャセイパシフィック」「シンガポール航空」「マレーシア航空」など旧イギリス植民地系、あと「タイ国際航空」「エミレーツ航空」など、南回りの航空会社をさします。

 近年になって、大韓航空やアシアナ航空など韓国系、中国南方航空など中国系なども利用されるようになってきました。これは、時間の無駄はありません。朝でれば、その日の夜にはつきます。
 ただ、ヨーロッパ直行ではありませんので、程度の差はあれ、迂遠=遠回り(「キャセイパシフィック」「シンガポール航空」「マレーシア航空」)ですし、英国植民地系、韓国系・中国系となると、案外安全は安全ですし、迂遠でもないのですが、長距離路線を「騒々しい人たち」にまざって飛ぶのはどうも・・と敬遠されがちです。

 あと、ロシアの「アエロフロート」は、もちろん「ヨーロッパ系」となりますが、整備不良による墜落の恐れが大きいですから、敬遠される方が多く( 「ヨーロッパ航空会社の致命的事故」(英文です) )をみると「旧ソ連系」「公表せず」となっていて、やはり、怖いというイメージがあります。

 旅行会社は「アエロフロート」を「ヨーロッパ系」と通常表記しないようです。
 これをすると、完全に信用をなくしますので、「アエロフロート」と明記されることが通常で、ほぼ唯一といっていいほど、「確約」の航空会社です。
 なお、韓国系、中国系も、「アジア系」とは呼ばず、「航空会社」「確約」のことが多いです。

あまり「航空会社未定」でヨーロッパに旅行する人は、学生さんなど時間はあるが金はない人たち以外はないでしょうね。

最近は、オイルサーチャージが異常に上昇していますので、どちらにしてもオイルサーチャージをとられるならということで、「日系」「ヨーロッパ系」を選択される方が多いようです。

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