本文へ移動

2013年バックナンバー

復興

平成25年3月11日に震災から2年が経ちました。

 復興ですが、進んでいるところはまれで、神戸淡路大震災に比べて復興は遅いようです。


 話はかわりますが、私は、法事で叔父(父の弟)の家(私の本籍地でもあります。和歌山県日高郡みなべ町=旧南部川村)に久しぶりに行く機会がありました。
 また、和歌山市には、最近事件はなくなりましたが、時々行く機会があります。

 和歌山市は、一時期は40万人以上の人口があり、それなりに活気があったのですが、今は人口37万人になり、いくごとに、だんだん「さびれて」きたという感じがあります。
 また、和歌山県日高郡みなべ町も、一時期は「梅特需」で、立派な「梅御殿」が立ち並ぶなど、活気がありましたが、さびれています。

 日本全体が、少子高齢化などで活気がなくなっています。
 一方では、私の現住地の西宮市などはマンションの建築ラッシュが続くなど、活気付いているところがありますから、和歌山市を含む和歌山県が、平均以上に「さびれて」いくのは仕方ありません。


 震災地ですが、仙台市など一部を除いて、震災があろうがなかろうが、和歌山県のように、日本の平均より、少子高齢化などで活気がなくなっていく運命にあった地域です。

 本来、「復興」=「元に戻す」ということであれば、過剰な投資になってしまいます。

 「復興は時間との勝負」「時間をかければ町の復興が遅れ、若い人たちがどんどん外に出て行ってしまう」というのも正しい側面はあるでしょうが、震災・津波がなくても、若い人が出ていって、活気が無くなっていたでしょう。
 仙台市などの一部を除いて、東北の過疎化は続くと思います。
 新幹線により、地方が活気づくと考えるのは単純すぎて、「ストロー効果」により、新幹線は地方都市の空洞化をもたらします。


 なお、福島県は、他の東北地方と違って「深刻」です。

 東京電力福島第1発電所の所在地は沿岸部ですが、新幹線は、めずらしく海沿いに走っていませんし、ある意味「取り残された」地域だったようです。一番近い観光名所が、スパリゾートハワイアンズのようですから、観光客もいないでしょう。

 除染、賠償、帰還とはいいますが、本当に可能なのでしょうか。
 残念ながら、福島県の未来は暗いと思います。

 原子力発電の再稼働ということがいわれていますが、東京電力・福島第1発電所のような事故が起きたら、当該地域はもちろんですが、県全体が暗い状態になる気がしてなりません。

 それでも、地元の原子力発電の再稼働を求める人の心情がよくわかりません。

TOPへ戻る