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2013年バックナンバー

地雷

平成25年3月11日、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙は「まさに今日から朝鮮戦争休戦協定が完全に白紙化された」と宣言し、「鋼鉄の砲身と戦略ロケットが発射の瞬間を待っている」という記事を掲載しました。

 何を考えているのかわからない国ですね。

 韓国の人たちが怖がっているかといえば、そうでもないようです。
 「オオカミ少年」ではありませんが、毎度のことです。

 もっとも、政府や郡部は笑ってばかりもいられません。

 韓国軍と米軍は、緊張の度を高めているようです。

 韓国には北朝鮮との国境付近に地雷を多く配置しています。
 対戦者地雷もありますし、対人地雷もあります。

 オタワ条約という条約があります。
 正式名「対人地雷全面禁止条約」、対人地雷を包括的に禁止する条約で、対人地雷の使用、開発、生産、取得、貯蔵、委譲の禁止を定めています。また、埋蔵地雷の廃棄も定めています。

 通常の先進国は加入しているのですが、米国は加入していません。
 ほぼ先進国に近い韓国も加入していません。

 北朝鮮が何をするかわかりませんから、地雷をなくすわけにいきません。
 いくら、中国が日本に何をするかわからないといっても、海のおかげで、中国の陸軍は日本に上陸することは困難です。


 対人地雷は、敵兵の即死による殺害ではなく負傷による無力化を目的としています。
 敵兵1人の「即死」はそのまま兵力の「1減」であるのに対し、1名が「重傷」を負えば看護や後送にも人員が割かれるため、前線兵力をは「2以上減」となます。
 また苦痛を訴え続ける味方兵の存在は、戦意喪失をさせる要素になります。

 ですから、爆発力を「手加減する」ということになります。
 上手く考えたものですね。

 もっと、朝鮮戦争の時は、中国の「義勇兵」は、自軍の兵士が地雷を分で大怪我をしても知らない顔、むしろ、自軍の兵士が倒れているところに地雷はないのですから、自軍の兵士を踏みつけて進軍したそうです。

 これを見せられたアメリカは、停戦「やむなし」と考えたようです。


 ちなみに、比喩的に「地雷をふむ」という表現がなされます。
 「(何らかの事情で)触れてはいけない何か」が「地雷」です。
 それに言及することを「地雷を踏む」などと表現します。

 誰が考えても嫌なことは嫌なのでしょうが、何が問題なのか「わからない」ことがあります。

 わざとさえしなければ、問題はないでしょう。
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