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2013年バックナンバー

外国人技能実習生

平成25年3月14日、広島県江田島のカキ養殖業で、中国人の技能実習生が、経営者の男性と、女性従業員を殺害し、男女6人が重軽傷を負ったという事件が発生しました。

 江田島というと、大日本帝国海軍軍兵学校があったことで知られている町です。
 カキの養殖がさかんです。

 カキ養殖が盛んな江田島では近年、過疎・高齢化に伴って「カキ打ち」(カキの肉を取り出すために、殻を打割る作業)などの担い手不足が深刻化し、水産加工場では外国人を受け入れるケースが増えているようです。

 「カキ打ち」に限りませんね。
 日本の若者は、過酷な肉体労働をしようとしません。
 過酷な肉体労働を伴う業種は、後継者がおらず、働き手が高齢化する一方、いずれ消滅するか、外国人労働者にたよって細々と続けるしかないようです。

 外国人の「技能実習生」とは、日本で技能や知識を習得するため、農林水産業や製造業などで働く外国人のことで、在留期間は最長3年です。

 外国人の「技能実習生」としては、中国人が圧倒的に多く、ベトナム、インドネシア、タイと続きます。
 15万人くらいいるそうです。

 従来は、研修期間中は労働関係法令が適用されないことをいいことに、受入企業では労働者と同様に扱うことが多かったようです。

 現在は、従来は研修とされた期間を技能実習1号、技能実習とされた期間を技能実習2号とし、技能習得期間のうち、実務に従事する期間(技能実習2号の期間)は、すべて、労働基準法などの労働法規が適用されることになっています。

 もっとも、日本人労働者ですら、労働基準法などの労働法規が無視されていることも多く、外国人の「技能実習生」が、週労働時間40時間、それをこえれば割増しつきの残業手当が出ているかどうかは疑問です。


 日本は、外国人の単純労働者の受入れを否定しています。

 一方では、治安は保たれるのでしょうが、他方では、少子高齢化により、確実に国力は落ちていきます。
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