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2013年バックナンバー

ワンマン列車

「運転手は君だ。車掌は僕だ」って歌っていたことのある人は、若年層ではないでしょう。

 かつて、市街電車や路線バスは、運転手と車掌がペアで運行されていました。
 和歌山市の市街電車やバスの中で、鋏と、大きな「財布みたいなもの」を持った車掌がいたことを記憶しています。

 いつのまにか、車掌がいなくなったので、「ワンマン」になりました。


 電車は、通常、車掌がいます。
 JRでも、阪急でも、阪神でも、近鉄でも、京阪でも、南海でもみな同じです。
 私が通勤に利用している甲陽線など、一部、車掌のいない例外もあります。


 地方へ行くと、電車でもワンマン電車が結構あります。
 「○○本線」という名前でも同じです。

 多くは、過疎路線で無人駅も多く、無人駅では当然の話ながら改札もありません。
 車掌がいないので、乗車賃のやりとりは、運転手が行います。

 どこから乗車したかは、有人駅からなら、駅発行の切符(窓口・自動券売機)を持っているでしょうし、無人駅でも、自動券売機がある駅なら、駅発行の切符を持っているはずです。
 無人駅で自動券売機がない駅から乗車した場合は、整理券を取ります。
 取損ねたり、紛失したりすると、始発の駅からの運賃を請求されることがあります。

 無人駅で降車する際には、運転席の真後ろに、「運賃表」と「運賃箱」が設置されていて、運転手の目の前で、「運賃箱」に、切符をいれるか、乗った駅から降りる駅までの運賃を、整理券とともに、直接「運賃箱」に入れるかになります。
 有人駅で降車する際には、改札で切符を渡すか、整理券と現金で清算することになります。

 2両の場合は、無人駅では、後ろの車両のドアは開きません。乗客が、後ろの車両から逃げられたのでは追いつきませんから。その他は1両の場合と同じです。
 1両の場合は、通常、後ろの乗車口から乗り(整理券発行機があります)、前の乗車口(運転手のところで清算します)で降ります。
 「後乗・前降」と書いてあることがあります。「乗るときは、後ろのドアから乗り、降りるときは前のドアから降りてください」ということですね。
 ちなみに、後ろの乗車口は、ボタンを押さないと開かないことがあります。


 同じワンマン電車でも、運転手が一切金銭のやりとりに関与しないワンマン電車があります。
 すべての駅が有人駅ですから、整理券発行機もなく、全ての駅でドアは全部開きます。
 駅に入るときは、カードか切符が必要です。駅から出るときもカードか切符が必要です。
 清算は精算機でします。
「都市型ワンマン」と呼ばれています。

 JR西日本、阪急、京阪、近鉄などの支線に多いですね。

 私が通勤に利用している甲陽線も「都市型ワンマン」です。
 西宮市にある甲山の山麓の住宅や、甲陽園駅周辺の学校を行き来するための通勤・通学路線です。
 電車は3両編成ですが、時間帯によっては「ワンマン」と思えないほど混雑することがあります。

 甲陽園駅は改札口は1つで自動券売機と精算機があり、夙川駅は、どちらも改札口すべてに自動券売機と精算機があります。
 中間の苦楽園口駅は、上り列車の乗降車口(線路の西側)に、自動券売機と精算機がありますが、下り列車の乗降車口(線路の東側)に、精算機はありますが、自動券売機はありません。
 苦楽園口駅から夙川駅行きに乗車するには、定期券、PiTaPカード、するっと関西のカードがないと、線路の反対まで行って、自動券売機で乗車券を買わなければなりません。

 花見の季節には、外国人旅行者もまじえて多くの見物客が来ます。
 乗車券がないため、線路の反対まで行って、自動券売機で乗車券を買う人の姿が多く見られます。

 ずっと昔からですが、不親切なことだと、花見の季節になると思っています。
 その時期限定ですが・・

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